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ルームメイトが幽霊で、座敷童。  作者: 巫 夏希
ドイツ・猿の手編
84/212

神社と宿泊と巫女二人(前編)


「……私が、あの天女に見とれていなければ……!」

「そうそう、もう一つの問題はそこなんだよ。……なんで天女なんだ? 光が放たれた理由も解らんし、謎は山積み……ね」


 そう言って姉ちゃんは頭を掻いた。聞いてる人間からすれば、それほど問題が山積みには見えない。しかし、一つ一つの問題が山になる程に大きいのだとすれば、それは文字通り山積みってことになる。

 まぁ今から何するってやっぱり地道に調査するしかないかね……。笛吹き男の明確な目的とルートが解ってないのも事実だ。


「あの……、そういう専門の方々が居る前で恐縮なんですが……」


 あなただって充分専門の人間でしょ、恵美さん。


「……どうしたの?」

「空を見て頂けると解るんですけど」


 空を見るともう日が落ちかけていた。にしても早いなぁ。


「……ありゃもうこんな時間? そろそろホテルに戻らなきゃ……」

「ホテルはどちらの?」

「ハーメルンの郊外にある安いモーテルですよ。安い割にはきちんとしてるからってそこに」

「……ならここから遠くありませんか? 大分時間がかかったでしょう?」

「まぁ……確かにな」


 というかこんな時間かかってたっけ? 着いたの十時くらいな気がしたんだけどな。


「……だから、今日はこちらでお泊まりしていただくのはどうでしょう? せっかく来ていただいたのに何のおもてなしも出来ていませんから」



 ◇◇◇



 というわけで。

 俺達は今晩笛吹神社に御世話になることになった。まぁ、寝床はちゃんと神社裏に住居があるのでそこの一室を貸してくれるらしい。……にしても凄い広い神社だ。一応郊外とはいえ住宅街に普通の家の五、六軒分の用地があるなんてすごいところだと思う。

 因みに夜御飯は鍋だった。まぁ、この寒い時期に鍋ってのは順当だな。大根おろしがたっぷり入っていたものだから身体が芯から温まるってもんだ。

 風呂にも入ってさぁ寝るかーと布団にルパンダイブを決めた後のことだ。


「なーんか変なんだよなぁ」

「さっきからそればっか言ってるけど、どこがおかしいんでせう?」

「あんた、ホテルは何処だか解る?」

「あぁ、勿論」


 そう言って俺はすらすらと昨日泊まったホテルの名前を言った。そんなに難しくもないからな、覚えるのも楽勝だ。


「……そう、そのホテルはこの神社からどれくらいの距離にあるだろうか?」

「結構遠いとか行ってなかったっけ」

「なら徒歩で来るかしら」


 それを聴いて、俺は我に返った。そうだ……そんな遠い場所なら車で行くに決まってる。なのに今の俺には“車で来た記憶はない”。

 つまりこれは……。


「やっと解ったか、リト。今あんたと私を含む神事警察とELOのメンバーは記憶が錯綜してるんだよ」


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