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ルームメイトが幽霊で、座敷童。  作者: 巫 夏希
ドイツ・猿の手編
80/212

神社と油揚げと状況把握(前編)


「……にしてもよく外国に神社を作ろうと考えましたね」

「いや、私は作ってないですよ? 神主の玉城さんが一人旅をして一番気に入った場所がここらしくて。神社を作るならここにしよう! って」


 神主も神主で変わり者だった。まともな人間は局長とみずきさんくらいだよ全く。

 しかしやっぱり外国に神社を作るのってある種の度胸が必要だよなぁ……。昔みたいに元々あった宗教が煙たがられてるとかじゃなくて、今はほぼヨーロッパ全域にキリスト教が広まっているってのにそこに日本の神仏の考えである神社を持ってこれるのが凄い、と思う。

 よく御守りを大量に持っていると御守りについてるカミサマ同士が喧嘩するって聞いたことがあるだろ? あれと同じことが土地にだって有り得る。日本みたいに八百万もカミサマが居てそれぞれ小さい喧嘩してんだけど日本の外からの傍観者がいりゃそれはプラマイゼロになるのは特殊なケースだ。だからよく外国の宗教に詳しくてなおかつ日本の宗教かじってる人は日本のこの状況に大分驚く訳だ。


「……神主さんに会いたいんだが」

「玉城さんですか? 今裏山に山菜狩りに行ってると思いますけど。ちょっと呼んで来ましょうか?」

「お願いします」


 姉ちゃん、考えて物事を言ってくれ。今この神社唯一の常識人が居なくなったらどうするんだ?


「……」


 ほら、玲奈さんがじぃーっと見てる。ジト目ってやつなんだろうが目力が半端ない。


「ちょっと待っててね。直ぐに戻って来るからさ」


 そう言ってさっさと巫女さんは何処かに行ってしまった。どうでもいいけど巫女さんは忙しい種族なのか? おっとり(というかゆっくり)している巫女さんに俺は会ったことないぞ?


「ジャパニーズシントーはあまり俺も馴染みがないんだよなぁ」


 アドルフさんは神社の社をしみじみと眺めながら言った。確かにヨーロッパの大半は教会かモスクしかないからなぁ。シントー(神道)の考えは知ってても神社とかは見たことないだろうしな。


「良かったら案内しましょうか! 見た感じ稲荷神社の類いっぽいし。ある程度の説明なら出来るわよ」

「おぉ、そりゃ嬉しいな。よろしく頼むよ」


 ……嫌な予感がしてきた。


「……じゃあ今から案内してくるからリトは祐希と碧さんと玲奈さんで待っててくれな!」


 ……予感は斯くこれほど迄に的中するものなのだろうか。これが運命だと言うのなら、俺はカミサマを一生恨むに違いない。



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