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ルームメイトが幽霊で、座敷童。  作者: 巫 夏希
神事警察復活篇
45/212

巫女の体質の有効活用(後編)


 つまりは憑き物税確認なんてもんはシロートには不可能であって、例え玄人でもその判別はしずらい。……と聞けばその苦労が解るだろ?

 それがあったんで憑き物税は一旦廃止に追い込まれた(っては言うものの、世論が言うだけに過ぎない。既に憑き物税は税収の大部分を担っていた)のだが、そんな世論もあっという間に消え去り、今も憑き物税の徴収も宮内庁神霊班がやる羽目になっちまったもんだから、なかなかに大変らしい。なに、それでも一度リストアップしちゃえばそれまでだからな。

 そこでひとつ疑問も生じると思う。それは『憑き物が居なくなったら憑き物税はどう判断するか』ってことだ。

 簡単なことで、憑き物税確認で憑き物税の徴収が始まったらなんとなく幽体が見えるらしい。人間ってのは傲慢な生き物だ。いつ居なくなってもいいように見張る、そのためだけに視認出来るようになるんだからな。だから、憑き物税の解除は自己責任だ。自発的に解除を申し立てて、それが認可されれば解除となる。晴れてひとりもんだ。


「……で、私に何させる気? まさか子種……」

「なわけねーだろ! シリアスムードだったト書きをぶち壊すようなこと言うな!!」

「ありゃ」


 そう言って碧さんは目を丸くして呟く。もう演技ってのは解っているから血も涙も出やしねぇ。


「つまりは班長さんからあの憑き物を祓えばいいんだ」

「私が?」

「違う。やるのは祐希の憑き物だ。俺らの領分じゃないし、第一碧さんは出来ないだろ?」

「当たり前じゃん。私が出来るのは憑いてないただの幽体だけに限るのよ」

「まぁ、そういうこった」


 そして、

 俺はひとつ息を吸った。

 呟く。


「……行くぞっ!!」



 ◇◇◇



 直後、俺たちは行動を開始した。

 祐希の憑き物――《神殺し》が放つアルテミスの矢は百発百中の破魔矢だ。魔物を破るなんてレベルじゃない。力が強すぎてカミサマをも破ってしまうものだ。

 それを用いるには対象を一定時間その場に止めておく必要がある。

 その時間――七秒。たった七秒ではある。しかし未知数の力を持つ憑き物に七秒間耐えきれるかどうか――それについては俺も不安しか存在しない。

 まぁ、それにしても班長さんに憑き物が居なくて良かったとは思う。居たらそいつとその憑き物の力が歪み合って容れ物が持たないだろうからな。



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