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ルームメイトが幽霊で、座敷童。  作者: 巫 夏希
神事警察復活篇
42/212

巫女の兄貴と女装男子

「茶番はここまでにしておきましょうか」


 突然、祐希がそんなことを呟いた。

 と、同時に祐希は封霊銃を――あろうことか、班長さん兄に向けて構えていた。


「……おい、祐希。おまえどうした……!! 何をしている!!」

「何をしている? みればわかるでしょ?」

「まさか……封霊銃を撃つとか言わねえよな?!」

「ええ。そうよ」


 そして――








 乾いた銃声が、アパートの部屋の中に広がっていった。

 しかし。

 お兄さんが倒れることは――なかった。


「……おい、こいつあ……どういうことだ?」

「見ればわかるだろ。そのままの意味だよ」


 よく見ると、お兄さんの身体は少しだけ蒸気が吹き出ていた。一体全体どういうことだ?


「……ねえ、祐希。これは一体どういうことなの……!!」

「班長。何も言わずに独りで行なったことには申し訳ないと思っています。しかし……こいつは致死誘発性を持つ霊体の可能性が高いのです」


 致死誘発性……名前のとおり死を招く性質ってわけだ。霊体の中には生体エネルギーを吸い取って、sれを生活の源へ充てているのもいるから厄介だ。


「……つまり、あれはニセモノってこと?」


 班長さんも仕事っぽさが出てきたのか、早速オニイサンモドキをあれと言い出した。まあ、あれで充分なんだけどな。

 班長さんは押入れに入ってしばらくして――戻ってきたときにはあるものを持っていた。

 それは俺が持っているのと少し似ている、旧型の封霊銃だった。


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