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ルームメイトが幽霊で、座敷童。  作者: 巫 夏希
神事警察復活篇
28/212

神憑きと勢力の比例関係(後編)


「……おい、大丈夫か」

「え、えーと……あれ?」


 そこに広がっていた光景は、呆気ないものだった。何もないのだ。ヒギツネノミコトも、神治ってやつも、俺の隣にいたみずきさんも……。

 そして、場所も違っていた。今までいたのは、森の奥の小さな広場だと思ったのに、今居るのは救護室だ。……これはいったいどういうことなんだ?


「いやぁ、全く驚いたよ。あの口論のあと、急にリトが倒れちゃって、熱中症か何かかと思って救急手当てをしてるうちに、ヒギツネノミコトが封印されてるんだもん」


 祐希から言われた言葉に俺は完全に言葉を失った。……つまり、あれは、夢?


「……そーいえば、姉ちゃん」

「副班長と呼べ」


 ベッドの隣に恥ずかしげに(こんなことをあんまりしないからだと思う)ちょこんと立っていた姉ちゃんに尋ねると、そう答えられたが、構わず俺は話を進める。


「出雲大社に行きたいんだけど」

「……、それはなぜだ?」


 明らかに姉ちゃんの目の色が変わった。さらに俺は続ける。


「古屋さんって人に来いって」

「……班長がお前に?」


 その言葉に迷わず俺は頷いた。その内容に驚いていたのは姉ちゃんだけではなかったようだった。


「……班長が能力を使って、封印したんなら全てが巧くいく! なるほど、班長が来てくれたんだ!」

「待て、祐希」


 楽しくなりすぎた(?)のか、前へ前へしゃしゃり出る祐希を姉ちゃんが制止した。


「……仮にヒギツネノミコトを封印したのが“彼女”だとしよう。……だが、よく解らんのはこっからだ。何故彼女はお前を出雲大社に呼び寄せる必要がある?」

「そんなこと、俺が知るわけないじゃん」

「…………ま、そうだよな」

「え?」

「それに班長命令だ。私が止める訳にも行かないしな。行ってこい、リト。班長が何を言いたいのか……私にも解らないが、それでも行く価値は十分にある。何を伝えたいか、ちゃんと聞いてこい」

「……解った」


 俺は姉ちゃんの言葉にしっかりと頷いた。

 起き上がり、ふと窓を見ると――しとしとと雨が降っていた。



第二話


第二話、完結しました。

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