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ルームメイトが幽霊で、座敷童。  作者: 巫 夏希
最終章・百鬼夜行編
210/212

伽藍洞の心とリコレクション(後編)

「……どうやら先に良いニュースを聞きたいらしいな。解った、まあそういうのが常套手段だものな。理解しているぜ」


 女性はあぐらをかいて、話を続ける。いくらスーツ姿だからとはいえ大胆すぎる気もする。女性らしさというのが皆無なのかもしれない。


「えーと……良いニュースはこれだ。あんたたちが探している、初代アマテラス……碧って名前だったか? それが発見された。簡単に見つかったよ」

「ほんとうですか!?」


 俺よりも先に祐希が反応を示した。


「ああ、ほんとうだ」


 女性は頷く。


「もしそれなら場所を聞いて急いでそこへ……」


 俺もそんなことを考えていた。

 しかし、まだ悪いニュースを聞いていなかった。それについて俺はすっかり忘れていた。


「……そうだよなあ、確かにそう考えたくなるよなあ。けれどそこで引っかかってくるのが私の持ってきた『悪いニュース』だ。これさえなければなんとかなったんだがな……。それは残念だと言ってもいい。私もどうにかしたいが……」


 おい、それってどういうことだよ。重要なところで言葉を濁すんじゃねえよ。


「……そう簡単に助けることが出来ない。それが悪いニュースだ。正確にはオオヤシマ、その地下牢に閉じ込められているよ」


 その情報をいったいどこから仕入れたというのか。

 それにしてもこの女性……かなり有能だ。


「どうした、私に見蕩れたか? 残念だが私は恋人は作らないタチだ」

「ええーっ? 夜音さんならその気になれば彼氏なんていっぱい出来るんじゃないですか?」

「だとしても、嫌だな。少なくとも私が認めた相手でなければ付き合いたくはない」


 おおい、男を差し置いてガールズトークに花を咲かせないでくれ。俺が話についていけない。


「……まあ、話はさておき。私がどうしてオオヤシマに幽閉されているのを知っているといえば……それは情報提供者が居たからだ。いや、正確には情報提供神か?」

「神……。カミがこちらに協力した、っていうのか?」

「オオヤシマも一枚岩じゃないということだ。まあ、もともとあいつとは親交がある。うまいケーキ屋も教えてもらったしな。それに事件を解決することもあったし、協力したこともある。あれからいろいろあったが……まあ、仲良くしている二柱だ」


 しかも一柱だけではなく、二柱も居るのか。


「その名前を聞いても、俺は理解できるのか」

「勿論。寧ろ理解してもらわないと困る。……飯を食ってすぐ、出かけるぞ。そいつらに会いにいくからな」

「会いにいく……って?」


 俺の言葉に夜音さんは首を傾げる。


「何を言っているんだ。今回の情報提供をしてくれた神だ。片方はタケミカヅチ、もう片方はスサノオ。それぞれ日本神話に登場するカミサマとやらだよ。まあ、二柱ともそういう伝説がある割にはなかなかに愛嬌があるがね」


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