表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ルームメイトが幽霊で、座敷童。  作者: 巫 夏希
最終章・百鬼夜行編
205/212

カミと異形の緊急会議(中編2)


 それを聞いて百鬼夜行は面食らったように目を丸くした。

 そして大きく笑い出したのだ。

 百鬼夜行は暫くそのまま笑い声をあげていたが、漸く笑いを抑えて、話をする。


「……いやぁ、すまない。面白かったものでね。まさかカミからそんな言葉を聞くなんて」

「お前のバックに何がついているのかも既にはっきりしている。誤魔化しは利かない」


 それを聞いて百鬼夜行は溜め息を吐く。

 首を振ってから、


「やれやれ。私は安全な話し合いをしよう……そう思っているのに」


 ガクン、と。

 空気が変わったような気がした。


「あちらからは、カミは殺さずに会議を終わらせろ……そう言われていたが、会議が終わらないのであれば、それも仕方ないことだ」

「我々を殺す。そう言うか」

「仕方がないだろう? この計画は必ず行われなくてはならない。それはカミが決めたこと、私のバックが決めたことだよ。私はそれと契約を結んでいるだけに過ぎない。だから、それに逆らうことは出来ないし逆らうこともしない。それが契約の理由だ」

「契約の理由……ねえ」


 タイガノミコトは小さく舌打ち。


「……ならば、我々も『本気』を出さねばならないだろうな……。なぁ、キガクレノミコトよ」

「確かに。致し方ありませんね。我々も、少しは良識があると考えていましたが……どうやら百鬼夜行のバック、『オオヤシマ』は思ったより頑固な存在のようですね」


 オオヤシマというワードを聞いてぴくりと反応する百鬼夜行。それを見てニヤリと笑みを浮かべるのはタイガノミコトだった。

 キガクレノミコトはすっと立ち上がり、目を瞑ったまま――一歩前に動き出した。

 ただ、それだけだった。それだけのことだった。

 だのに、キガクレノミコトは百鬼夜行の目の前に立っていた。キガクレノミコトは右手を百鬼夜行の前に手を当てる。

 そして、百鬼夜行はそのまま後ろに吹き飛ばされた。百鬼夜行はずっと吹き飛ばされ、襖が壁になって勢いが徐々に抑えられていく。

 だが、それでも。

 百鬼夜行の身体が止まることはなく、その身体が外へと飛ばされ、大きな岩にぶつかり、漸く停止した。


「……妖怪の王とは言うが他愛もないな。これが『妖怪の王』の実力か」


 タイガノミコトは呟く。

 だが、キガクレノミコトはそれに気付いていた。

 だから、


「タイガノミコト、後ろだ!」


 キガクレノミコトは叫んだ。タイガノミコトはその言葉を聞いて、後ろを振り返る。

 遅すぎた。

 ただ、その一言に尽きた。

 刹那、タイガノミコトは背後に立っていた百鬼夜行の攻撃をモロに食らった。



 ◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇



 オオヤシマではヤタガラスを媒介にして、その戦闘をモニター越しに眺めていた。


「……やはり交渉は決裂だったか。いや、そもそもあの交渉はあちらからの一方的なものだったが」


 イザナギの言葉に他のカミは頷く。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ