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ルームメイトが幽霊で、座敷童。  作者: 巫 夏希
神事警察復活篇
20/212

巫女とカミサマの精神融合(後編)


「……たしか神事警察とかあっちの方の話じゃありませんでしたっけ?」

「そうそう、そうだった。神事警察はその組織を即座に見つけた。……でもね、捕まえるには証拠が足りなかったのよ」

「証拠?」

「ソドム・ゴモラは初めこそ新興宗教としてその名を馳せていたのよ。キリスト教ともイスラム教ともユダヤ教とも異なる第四勢力としてね。そして勧誘と称してカミサマと人間の精神融合に適格な人間を探した」

「精神融合って? なんらかの人間兵器でも造ろうとしたんですか?」

「間違ってはないわね。精神融合とは即ちカミサマの持つ力を人間が手に入れることよ。カミサマの力を人間が手に入れるにはかなりの体力を必要とする。しかし、それに対応出来る人間がいるとしたら……」

「簡単にカミサマの力を手に入れられる、と。なるほどねぇ、新興宗教らしいっちゃらしいけどね。どうせ『信ずれば神の力を手にする、我々は選ばれた人間だ』とでも教祖とやらは言ってたんじゃない?」


 なんか小難しい話をしていたら、碧さんが割り入ってきた。ハブられてつまらないのは解るけど! せめてもう少し待つとかないのか!


「そうそう、ほんとにそんな感じの言葉でね。バカらしいでしょ? でもね、当時何千人もの人間がそれを信じたわけよ。だけど“適格者”は十数名、そのうちちゃんとカミサマの力を使えたのは七人……だったかな? けれどちゃんと“番号付け”されたのは五人だけだったと思う」

「バカみたい。何千人も試験して、ちゃんとしたやつがたった五人? 確率なんて一パーセント以下じゃない。なんで人間はそんなもんにバカみたいに金を注ぎ込むんだろうね。やってて恥ずかしくないのかな」


 気づいたらハブられてるのは碧さんじゃなく俺になっていたことに気づいた――が、その時にはもう遅かった。もう入り込む隙間も無かったから、笑うしかなかった。


「あれか?! これが俗に言うBOCCHI神ボッチしん?! 信仰するからおれをBOCCHIにしないでくれーっ!」

「あんたさっきより五月蝿いけどどーかしたわけ?」

「……これ、頭の病気によく効く薬。副作用が三日間シュールストレミングの体臭がするってのがやばいけどね☆」


 なんか割りと本気で馬鹿にされた……。というかみずきさんシュールストレミングの臭いってほぼ世界最強じゃないですか……。俺に三日間誰にも近寄るなとでも言いたいんですか……。


「まぁ、彼女があんなことにならなきゃ……神治だってもっと……」

「彼女?」

「ん、……あぁ。なんでもないわ。大丈夫よ」

「そうですか、まぁいいか」


 そんなやり取りをしてるうちにすっかり高速を降りていたらしい。車も少ない山の中を延々と走ってくうちにここが普通の世界ではないことをも匂わせてしまう。

 そしてゆっくりとランボルギーニは停車した。その場所は雑木林の入口みたいな場所で、どうやらそこはもともと駐車場だったのか砂利が自然ではなく、人工的に敷き詰めた感じになっていた。まぁ普通の場所ではないことはそれを見て明らかだった。


「……さて、仕事始めますか!」

「うぅ……、ここまで来たからにはやるぞー」

「がんばれ二人ともー」


 三種三様の言葉をそれぞれに投げ、三人は車を降りた。


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