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ルームメイトが幽霊で、座敷童。  作者: 巫 夏希
ホープダイヤモンド・ゲーム編
144/212

数字の苗字と判断材料

 そこまで言うのならばひどいレベルだったのだろう。俺はそういう場所でゲームを買わないのであまり理解出来ないが、最近ゲームはなにがなんでもクオリティーが追求されるからだ。


「……そんなにひどかったんですか」


 そんな本音を呑み込んで、話を続ける。


「シナリオで起承転結があるとするなら承と転をとびこえて、結に行った感じです」

「……はあ」


 それはさすがにひどい。


「私が言えるのは……それくらいで」

「なるほど……。ありがとうございました」


 これ以上の情報の収穫も無さそうだし。ひとまずこれで終わりにするとしよう。

 そう考えて、俺は七草さんを見送った。

 その逆方向に向かって歩き出す。目的地は神事警察だ。すぐにファイルを確かめる必要がある。




 ◇◇◇






「どうしたんですか、急にキャビネットを見て。なんか抜けてる情報でも?」

「被害者の苗字には全て数字が入っていました。七草さん、八代さん、十月さん、八乙女さん……全部そうです」

「……それが共通点?」

「数字の名字、これはカミサマが名字を付けたときに優先的につけた、っていう意味を示しているんですよね」

「ええ……。数字が付いていたり、神が付いていたり、まあいろいろありますけれど……。それは全くのデタラメですよ?」

「いいえ。違うんです。信じてるカミサマによってはそれが成立することだってあります」


 俺はめぐみさんへ言葉を畳み掛けていく。


「信じてるカミサマが……そういうカミサマならば、可能性はあるんじゃないでしょうか?」

「……ならば、そのカミサマを信じている人間。いや、正確には信じていた、ですか。……その人間を、探している、と……?」

「恐らくそういうことでしょう。……まだ推測に過ぎないですけど」

「言ってください。あくまでも意見ですから」


 めぐみさんの許可を貰った。もういいだろう。おれは――思いを、考えてることを、述べた。


「高木義堅は……そのカミサマを置いて、宗教を作るつもりなんじゃないでしょうか? ……そうでないとしても、自らをトップとした宗教の何れかを」

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