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ルームメイトが幽霊で、座敷童。  作者: 巫 夏希
ドイツ・猿の手編
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【第七話】 帰還と命令の混合生成

 ドイツ・ミュンヘンにあるELO本部は今日も喧騒に包まれていた。

 『猿の手』を探すために俺達はここに戻ってきたのだが……正直なところ、疲れていた。一週間前にあんな激戦があり、それからすぐ調査を開始しようとしたら色々ゴタゴタ(主にソドム・ゴモラ関連)があって今日まで取り扱ってくれなかったのだ。

 ELO本部五階にある会議室Aと呼ばれる場所に俺達は居た。暖房がいい感じに効いているもんで祐希に至っては昼寝をしていた。

 さて、碧さんと天照大神おれについてるカミサマはというと……。


「なによなによ、『美夏』なんて可愛い名前使っちゃってさ! こいつに憑いてる霊体が増えたらますます影が薄くなるだろーが!!」

「うるっさいわね!! なによあんたこそ『碧』なんて色をつけたような安直な名前?! というか私は日本神話最強のカミだからあんたなんか造作もないのよ?!」

「まぁ二代目なんでしたっけ? 初代の六千七百分の一のエネルギーしか与えられなかったのよね? いやぁ可哀想だわ」

「私が一番痛いところに塩塗りやがったぞこの女!!」


 ……こんな喧嘩こそしているが仲は良いのだろう。喧嘩するほど仲は良いとは聞くし。

 碧さんはいつもの服装だが、今天照大神(自身を美夏といってたが、あれは確かカミサマ一人一人に与えられてる『通名』のことだろう。通名は公には使わない謂わばニックネームのようなものである)は巫女装束に身を包んでいた。しかし困るのは、美夏さんのその容貌である。

 今彼女は“見た形が十歳の女の子として視認される”ようになっている。これには俺も悲しくなってくるが、彼女自身のエネルギーを余り浪費しない為と考えるとそれも仕方ないことなのだろう。

 なにが悲しいって、これで霊の見える人(霊能力者とか)に見せたらロリコン疑惑がかけられることだって有り得る。


「うわ……こいつロリコンだわ……」

「違いますって!」

「そんな慌てて否定するなら確定じゃない……」

「だから違うっ!!」


 ……的な悪循環が発生しかねない。

 だが、いくら神憑きだとはいえ所詮はただの人間なわけであって、カミサマに命令ってのは案外難しい。命令というよりかは『信頼』において攻撃の命令を許可されていると考えた方が正しいだろう。

 だからカミサマには命令の拒否権が存在する。ただし強制ではなくカミサマの意思による任意として、だが。

 ELOに入るときに凄い人の視線が多かった気がするのもヨーロッパでは見ることも少ない『カミサマ』が見れたから、だろう。最も彼らの信仰している宗教のカミサマではないわけだが。


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