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ルームメイトが幽霊で、座敷童。  作者: 巫 夏希
ドイツ・猿の手編
100/212

魂と胎児と融合個体 -拾-


「というか、流れの雰囲気からしてあんた神降ろししたの?」


 別に隠すことでもないので俺は頷いた。


「なるほど〜! 晴れてあんたも神憑きな訳だ! 何を降ろしたの?」

「わたしですが」

「……えっ、天照……大神様?」


 姉ちゃんは恐らく俺がそれほど高位なカミサマを降ろすとは思ってなかったんだろう。あわよくば茶化して署長との話のネタにでもしようと考えたんだろうな。


「……え、まじ?」


 まだ姉ちゃんはこの状況を飲み込めていなかった(それ以前にまだ姉ちゃんは半紙が貼られている状態でR-18コードギリギリの格好をしている)。

 まぁ、こういうのは後に置いとくとして……、まずは姉ちゃんに服を着せてやらなくてはならない。


「祐希、ひとまず姉ちゃんのこと頼んだ。…………俺は外で見張ってるから」


 その言葉に祐希は小さく頷いた。




 ◇◇




 さて。

 そんな事件も解決しちゃえばお終いである。ELOのメンバーに後片付けを頼んで、俺たちは神社を後にした。


「まさかもう死んでいたなんて……。つまり、今までこれは敵に預けてた、ってことなのよね……」


 姉ちゃんはずっと落ち込んだ様子だった。さっきからずっと、である。よっぽど自分のプライドが許さないらしい。俺としてはどちらかといえば結果主義なので『終わりよければ全てよし』って感じなんだが。


「ま、まぁ……とりあえずいいじゃないですか」

「リストアさん」

「今回の事件で笛吹き男はソドム・ゴモラによって操られていることが解りましたし、解決には大分近付いたんですから。私達だけじゃ到底無理でしたよ」


 言っちゃ悪いが、そうかもしれない。あの神社に行ったのは『ヨーロッパの笛吹き男を封印していた』からであって、恐らくELOのメンバーだけではここまで発展しなかったことだろう。

 日本とヨーロッパではオカルトの考え方が若干異なるのも理由の一つだろう。日本では『呪い』の類いとして扱われるのが、ヨーロッパでは『神話の暴走』っていうときがある。要は解釈の違いってやつなんだが、日本側の俺から見て神話って暴走するものだっけ? とも言いたいのだ。


「……ひとまずこれで笛吹き男は一段落しました」

「これでいいの?」

「ええ、まぁ。あとは今日の神社にある痕跡を辿ればいいですから。後は『笛吹き男の気配』とそれが合致すれば……」


 ということは。


「これで漸く私達も協力出来ます。『猿の手』の捜索に」


 そう言ってリストアさんは笑った。

 これからは俺達の目的を終わらす番だ。


第六話、終わりです。

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