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部活のOB戦で久しぶりに同級生や先輩と会った日  作者: よし


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2/3

グラウンドへ

 午前8時50分、家を出た。

 今日の天気は晴れ。現在の気温は2度。

 昨晩から朝方にかけて降り積もった雪はまだ道端に1cmほど残っており、温暖な地域では見慣れない銀世界が広がっている。寒いけど、朝日が気持ち良い。


 今回のOB戦は、グラウンドに9時集合。練習を始めて9時半から試合がスタート。25分試合を4本する予定。

 自宅から学校のグラウンドまで徒歩約10分でぎりぎりだけど、おそらくみんな遅れてくると見越してちょうど到着する時間に調整した。早すぎる到着は気まずい。


 中学校までの通学路を久しぶりに歩く。

 この通学路だけでも思い出せないほどの、中学時代の青春がある。懐かしい記憶がよみがえる。

 中学校卒業してもうすぐ3年が経とうとしているが、みんなどんな姿になっているかな。

 ──そう考えているうちに、あっという間に中学校の正門にたどり着いた。ここまでまだ同級生や先輩方は一度も見かけていない。


(いよいよ、みんなと久しぶりに会うのか──)


 中学校の敷地に入り、グラウンドへと目指す。時刻はちょうど午前9時を迎えようとしていた。



 グラウンドに向かうと、見慣れないユニフォーム姿をした生徒たちが近づいてきて挨拶された。どうやらユニフォームが変更されている模様。今まで経験したことのないような複数の方から丁寧な挨拶を受けて、申し訳なさを感じながら会釈して歩く。生徒はすぐ練習に戻った。

 グラウンドを見渡すもまだ同級生や先輩方の姿はない。1番乗りかなと思っていたが、どうやらこの時すでに同級生の1人が到着しており、お手洗い中だとあとで知った。

 グラウンドを覆うように設置されているフェンスの端で、見覚えのある姿を見かけた。休憩している。間違いない、顧問だ。そう気づいた瞬間、体が勝手に走りだしていた。顧問を見つけた瞬間急いで挨拶しなければならないと、忘れかけていた当時を体がまだ覚えていたみたい。

「おはようございます。お久しぶりです」

 顧問の前で立ち止まって、深く頭を下げて挨拶をした。お変わりない元気な姿だった。

 時間はあるので主に最近のことについて会話した。顧問も現状を軽く把握している模様。今はいとこが中学校に在籍しているので、その話もした。

 会話を終える頃には、続々と同級生や先輩方が到着していた。


 久しぶりに見る同級生や先輩の姿。同級生はほぼ変わっていないように見えるが、今回参加する2つ上までの先輩方はより一層たくましい姿に見えた。「久しぶりやん」「元気にしてるか」などと周りに声をかけてもらう。顔と名前を覚えてくれているだけでありがたい。


 練習前にグラウンドを1週軽く走っただけでもう足に疲労を感じる。

 通信制高校に入って以降はまともに運動をしていない。走るといっても横断歩道を急いで走る程度で、しっかり走ったことは記憶にない。この日に備えて運動しておけばよかった。

 同級生とペアで軽くサッカーボールを蹴り合う。久しぶりにボールを蹴るが、まだ感覚は少し残っているみたい。

 ちなみにポジションはゴールキーパーで、このあとシュート練習に入る。半分の割合でキャッチミスしている。まずい。

 朝方まで雪が降っていたためグラウンドの状態を心配していたが、天気のおかげで思ったほど湿ってはいなかった。


 練習を続けるも体が思うようにいかない。体が言うことを聞かないとは、こういうことなのか。あの頃のように素早く動きたいけど、重力が増しているのかと思うほど動かない。そして疲労を感じる。

 そんななか、いよいよ現役の生徒とOBの試合が始まろうとしていた。

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