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メール
夜。カナ姉からメールが届いた。翌日の練習は自主練習との一言。練習初日の疲労回復には好都合だったので、受容することにした。
メールはさらに続いていた。遊園地に行かないかとの勧誘の旨だった。
「もしもし、カナ姉。なんで今、遊園地?」
メールでの返信の手間が煩わしくて、電話を鳴らしたのだった。
「メールで書いたでしょ。自主練だって」
「それは、読んだけどさ」
「だから、遊園地ってこと」
「……」
「ちょっと聞いてる?」
「聞いてるが、意味が分からんから言葉が出んのだ」
「意味分かんないって。まったく伸大は」
電話の向こうで嘆かれてもな。
「遊園地のアトラクションには、空中に浮いているものが多いでしょ。だから、体験しておいて参考にしようってわけよ」
「それって、参考になるのかよ」
「いいから、朝九時に駅前ね」
「分かったよ」
こう言い出したカナ姉を制止することは不可能であり、尚且つ俺にはそれをしようとする意気込みはこれまでの経験上湧き上がることはなく、また疲労感が抵抗をさせる気を起こさせなかったので、ただただ受け入れるだけだった。爆睡の予定が立てた矢先に瓦解したので、ほどなくしてベッドに身を投げた。




