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こんなことがありました。  作者: 金子よしふみ
第五章 始まってしまいました

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疲労したせいか

 アパート近くのショッピングセンターで、いつもは買わないスポーツドリンクも籠に入れた。さすがに身体が渇いていた。かと言ってお茶や水ばかりでは、水っ腹になってしまう。しかし、ジュース類を飲もうとも思えなかったから、それを選んだわけである。

 加えて、夕食の弁当も脂系のものを空気にはまるでならず、とろろそばに触手が伸び、さらにはかっぱ巻き、納豆巻き、干瓢巻が数個ずつ入ったお寿司のパックにも手が伸びた。これなら、腹の様子で加減できるし、残しておいても明日の朝に食べることができる。

 もうこれでいいかなと心中は思っていたのだが、おもむろに足が向いて止まったところがあった。視線の先には梅干し。すると思考がわずかばかり働き出した。梅干し単品を口に入れることは、年に一回どころか記憶のある限り思い出せない。おにぎりに入っているのを食べるくらいだ。それならば、なぜ俺はこんな所に足を向けているのだろうか。酸性になった身体を中和させるためにアルカリ性のものを摂る必要はあるだろう。だがしかし、それが梅干しでなければならないという根本的かつ不可避的理由はどこにもない……。

 と考えたところまでで思考を止めた。身体がそれを欲していた。単純明快である。俺はできるだけ塩分が少ない梅干しを選んで籠に入れた。

 俺が夕食時、その酸っぱさに顔を歪めたにもかかわらず、二個も梅干しを食べてしまったことを追記しておこう。


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