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夏凪カンナまでも登場する
「ミッカリーン」
地理準備室のドアが勢いよく開かれ、カナ姉が突入してきた。この場の雰囲気が常ならざるを知り取ったようで、
「伸大、ミカリンに何かした?」
俺に振るなよ。
「いや、供え……じゃなくて、ファイルのお礼をな、何がいいのか思いつかなくて直接聞きに来てみたんだ」
「が、こうなっていると」
俺は首肯した。
「ミカリン、こいつのせいで気分を害したら、私からも謝るわ、ゴメンネ」
なぜカナ姉が謝る。いや、謝ることなのか?
「いい、カンナが気にすることではないし、謝る必要性もない。国仲伸大もそうする必要性はない」
そりゃ、そうだろうよ。カナ姉の中では恐らく俺が悪者になっているのだろうが、先のやり取りで善悪が生じる余地はなかったろ。
「カナ姉、いい加減……」
と言いかけた矢先、またしても地理準備室のドアが開いた。その振動で、ドアの半分が戻ってきたくらいだ。




