12/25
天気
梅雨明けはしていないが、蒸し暑い陽射しは何のためらいもなく、肌を焦がした。
空は水彩画をにじませたような淡い青が広がっていた。
雲は大きさを、形状を主張するかのように輪郭を際立たせ、身が重そうに落下寸前となっていた。
しかしながら、季節を間違えた蝉の声を遠くに聞きながら、木陰に座っていれば、送風が心地よかった。 それは木々の小枝を走らしく、身を風に任せて揺らめいている姿に涼が感じられた。
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