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序章II 窓無い!!!
洋館には玄関が一つ、窓が一つも無かった
鍵は付いてなく簡単に開けることが出来た
洋館の一階には大きな階段が一つそれ以外には何も無い、窓があるであろう枠には青紫色の鏡がはまっている
人の気配は何も無く薄気味悪い
階段を登ろうとすると階段の途中に人形が置いてあった
下半身はぬいぐるみ、上半身はフランス人形、頭は日本人形で繋ぎ目は赤い塗料が塗ってある、とても悪趣味だ
ふと、人形と目が合う
人形の目は
しんえんだった
浅く、紙より薄い深淵だ
怖く感じたのでその人形の目を抉り出して潰した
カマキリの卵のように「プチュリ」と音を落として溶けた
その時、目の奥で何かが弾けた
鏡を見ると自分の右目が増えていた
目の中に眼球が七つ蠢いている
[絶叫]