承認欲求って素晴らしいな!
ほぼ自分語りみたいになってしまいました。
ワタクシ小説ってやつです。
承認欲求とはどうしてここまでマイナスなイメージがあるのだろうとつくづく思う。
私はこんなにも承認欲求を追いかけ続けているのに。
SNSにみんなが投稿できる世の中になったみたいだ。
誰でも有名になれる可能性がある世の中らしい。
インフルエンサーやYouTuberなんて承認欲求で体ができてるようなもんだと思ってしまうのは捻くれているのだろうか。
SNSで学生が日々の記録や写真を載せるとコメント欄で「承認欲求やばw」とかで埋め尽くされるんだろうか。
現在SNSは行き過ぎた正義が暴れている。
YouTubeとかではいいね稼ぎが起きてTwitter今はXか。そんなXでは揚げ足を取ることが生き甲斐な奴らがたくさんいる
そいつらも承認欲求に従順なんだからつくづく可愛い人間だなっとちょっと強がってみる。
私は高校一年生の7月からバイトを始めた。
面接は店長の質問が怖くて落ちたと思って人が多く暑いセンター街をいつもよりTシャツを濡らしながら歩いた。
だから合格と言われた時は熱中症になったのかーっとバカなことを考えた。
そんな初めてのバイトも後10日で働き出して一年になろうとしている。
深夜帯や夜はベテランが多かったりするが9時から18時は入れ替えが激しくもう私は責任者や社員を抜くと一番先輩ということも増えてきた。
働くという行為が向いていたのだろうか、それともカラオケ店員という職種が向いていたのだろうか
考えようともしないがただバイトが楽しくてしかたなかった。別に強がりたいわけじゃない。
後輩が多くなってきて教えることも増えてきた。
高校2年生から教えられる人の気持ちをいつも考える毎日である。
でも意外と気にしているのは私だけだったりする。
私は厨房が楽しくて仕方ない。
カラオケなのだがUber eatsや出前館といったものもあったりする
フードが来たら作って、来なかったら食材の仕分け、仕込みをする。
カラオケ店員では珍しく清掃に行かない日も増えてきた。
おんなじ時期に入ってきた大学生の男の子がいる。
その子が一番仲良いかもしれない。
ノリがあいすぎる。
その子も厨房にいることが多い。
私みたいなフード大好き人間じゃないので私がくると厨房よろしくっていうことも多い。
9時から18時この時間帯をA勤という。
この時間帯は、静かな新人の子と超うるさいベテラン組に二極化される。私は後者だったりする。
日によってガラッと雰囲気が変わる。それも面白かったりする。
私と同期の大学生その他いつめんが揃うとうるさくてうるさくて仕方ない笑
それが楽しいからここまで楽しく働けている。
そしてこの前社員さんに「もうすぐ一年だなー」と言われた。
気にしてなんかいなかった。
でもせっかくの機会だしと思い、いつものように淡々とポテトを180gに仕分けしながら一年を振り返った。
最初はなにをしたらいいか分からずトイレの清掃に行き続けていた。
突っ立っているだけは嫌だったんだ。
優秀だと思われたかった。高校生なのにすごいねって言われたかった。
こう考えると思ったより近くに承認欲求という気持ちがいた。
フードを作るようになりレシピを家で必死に暗記した。
今日教えられたことを必死に復習した。
だからだろうか一緒の時期に入った人たちよりは褒められることも多かった。
とにかくみんな優しかった。
いっぱい褒めてくれる先輩たちだった。
だから必死にもがいた。
ある日私がより褒められる日が来る。
ティッシュ配り。
店の前で1時間毎に交代しながらティッシュを配る。
1時間ですごい量配ったら褒められるんじゃないか そんな幼稚な考えだった。
すごく頑張った。
腰を低く、お願いしますと言いながらティッシュを差し出す。
受けとってくれたら「ありがとうございます!」とめっちゃ嬉しそうに言う
そうすると後ろの人がとってくれる率が上がる。
目の前まで行って1時間動きまくって配る。
1時間で400個とかまで配れるようになった。
500個入りの段ボールを全部配り切って厨房に空の段ボールを持って帰る
「全部配ったの⁉︎」っという反応のために必死に頑張った。
店長がティッシュ配りしてるところを動画撮らして欲しいと言われた。
報われた。私の努力は全て承認欲求で帰ってくる。
動画を撮った後にこんな会話をした。
「ほんとに配ってるんだね。最初捨ててるんじゃないかとかも思った。けどそうだよなそんなふうに配ってたら段ボールの中が空になるよなー
いつもありがとね!あ、この動画お手本としてグループラインに送ってもいい?」
「捨ててるわけないじゃないですかー笑 全然いいですよー」
私が忘れることのない会話である。
数十時間この会話をするために制服が汗で濡れた。
コスパもタイパも最悪だけど最高に気持ちいい瞬間である。
ティッシュを何枚配ろうが時給は変わらない。
そんなことはとっくに知っている。
でもやめられずにはいられない。
私が人生で一番褒められた場所はバイト先である。
必死に努力すれば褒められる。そう知った。だから努力する。単純明快である。
宣伝。
大声を出しながらカラオケいかがですかーと呼びかける。
これもお手本として動画をグループラインに送られ、新人さんの教育も多く任せられている。
これも褒められる回数が多くて最高に気持ちがいいのだ。
新人の子が私の真似を必死にしてくれた。イントネーションとか発声のやり方とか
社員さんに新人さん私の真似してくれててっというと「じゃあ安心だな」っと
返ってきたそんな一言が私の原動力なのである。
ほら単純だろ?
ある日店長に呼び出された。
怒られるのかな?と褒められるのかな?がせめぎ合う
でも怒られるようなことをした記憶はない。褒められるくらいの努力はした。
自信があった。
「責任者にならない?」
唐突かと言われるとそんなこともなかった
責任者になったらーと言われることは多かったその度承認欲求で脳汁ドバドバだった
高校卒業したらしっかり考えますと上辺の返事をして、ドアを閉めた。
褒められる自信はあったけどそんな責任を負うような重要な役割をできる自信はなかった。
でもギリギリまでやろうとしていた。
なぜなら責任者なんだーって学校で自慢したいからである。
高校生で責任者なんですよーっと言いたかった。
承認欲求で努力することは素晴らしいと感じる。
でも振り回されてダメな方に行くのは流石にと思った。
今、後輩の方が圧倒的に多くなった。
たくさん褒めるように心がけているつもりではある。
それで何か少しでも気合が入ったりちょっとの努力があったら
私は私のおかげだーっと承認欲求で脳汁出まくりだからである
なぜ、走っているの?持久走ですげーって言われたいからである
なぜ、握力を鍛えてたの?体力テストですげーって言われたいからである
なぜ、夏休み前に宿題を終わらせるの?もう終わったの!すげーって言われたいからである
なぜ、編集するの?編集できんのすげーって言われたいからである
なぜ、ヒトカラ行くの?歌上手いんだねって言われたいからである
なぜ、小説読むの?小説読む自分に酔いたいからである
なぜ、グッズそんな持ってるの?グッズこんな集めたのすげーて言われたいからである
承認欲求。
素晴らしい行動理由である。
私は承認欲求という誰にでもあるそんな感情に全てをかけて生きている。
これがあるから褒められたいから生きて見ようと思う。
そんなものをネットのみんなはバカにするんだろう?
バカみたいだよ
お前らも私も
使いかとの問題だと思うんだ
何事も
いいように使えばこんなにも素晴らしい言葉だろう
考えれば考えるほど思う
ここまで努力させてくれてありがとう
こんなにも行動させてくれてありがとう
やっぱり承認欲求って素晴らしいな!
そうつくづく思う。
読んで頂きありがとうございます。