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第4話 キヴォトス観光1
2035年7月13日。
今日はオフなのでキヴォトス学園都市に世界間連絡汽車に乗って来た。しかし猫も杓子も光の輪っかを着けて歩いているなあ。それ以外概ね現実の日本と大差ないようだ。《アビドス》と言う自治区を除けばの話だが。アビドス自治区はところどころ砂が積もっており歩きにくい。これの発端は2024年の夏から付近の元々あった砂漠が拡大しつつあるせいだ。それに伴って続々と住民は母校の自治区を捨て去り転出して行った。それによりアビドスはトンデモ金額の借金を背負い廃校対策委員会は途方に暮れる毎日だと言う。とりあえず散策するためにタクシーをつかまえた。