それぞれの戦い2
「オレが倒す……?」クハッ甘く見られているな。お前一人では倒すどころか相手にもならんぞ?……それとも、女の前でかっこうつけたいのか?」
男の笑いに、レノも笑いを返す。
「バカ言うな。お前なんかじゃ役不足だぜ」
「クク……言うじゃあないか……が、どの道一人も逃がさんがな!!」
男が再びネイに殴りかかる。
先程よりスピードのある攻撃。ネイは防御の態勢に入る。しかし。
「しつこいんだよ」
レノが魔法を発動。
ネイと、岩の場所が入れ替わり、男の拳は岩を破壊した。
ーーこれは……
一方のネイは、レノと男から遠く離れた場所に。
レノが振り向き後ろのネイに言う。
「行け、ネイ。オレもすぐに追いつく」
「分かった」
頷き、ネイは駆け出した。
「クク……まぁいいだろう……お前を殺してすぐ追うとしよう」
「そりゃ無理だ……『白』」
レノが唱えると、二人の周囲に、白い小さなキューブが散り散りに現れる。
「……さっきは一つ嘘をついた。あんた強いな……オレもネイもすぐに分かった。だからあいつを先に行かせたんだ……強い男を倒してすぐに追いつく男は、カッコいいだろ?好きな女の前で、カッコつけたいもんでね」
笑うレノに、男も笑い返す。
「さっきの台詞、返すぞ。それは無理だ。だが寂しくはない。二人仲良くオレが殺してやろう」
男の体から、魔力が立ち上る。




