それぞれの戦い2
レミアが空間を転移させられた時、ネイとレノもまた、別の場所に飛ばされていた。
もしかしたらアルメリダはネイとレノを別々に飛ばしたかったのかもしれないが、アルメリダが空間魔法を使う寸前、同じく空間魔法を使うレノが違和感を感じとっさにネイの腕を掴んだ。
それが功を奏し二人は同じ場所に飛ばされた。
「ここは……みんなと引き離されたようね」
「みたいだな……さて、ここからどう動くかーー……ネイ!」
レノの叫びに反応し、ネイが身構える。
いつの間にか、二人の前に男が立っていた。
和装を纏ったその男は、二人を見て笑う。
「二人か……有難いな……大仕事前に軽い調整が出来そうだ……まぁもっとも、お前たちにオレの相手が務まればだかな!!」
男はそこまで言って、一足で二人への間合いをつぶしレノに殴りかかった。
ーー速い!けど単調だ!
レノはその拳を避ける。
すかさずそこに、ネイが『紫電』を使い男に拳を突き込む。
ネイの拳は男の顔面を捉えた。が、
「女にしては良い拳だ」
笑い、男はネイに拳を返す。
スピードのあるフック。
しかしネイは余裕をもってそれを躱した。
「硬いですね……」
「お前の拳が柔いのだ……」
互いに構えをとるネイと男。
そこに、レノが口を挟む。
「ネイ、お前は先に行け」
「……?何を言ってここは二人でーー……」
ネイの言うことはもっとだった。ここで二人で男を倒す。それが一番合理的な手。
しかし、
「いいから先に行け。こいつは、オレ一人で倒す。
男の目を見据え、レノはそう言った。




