再会2
黒い瞳に、黒い長髪の女。
「アルメリダ……」
リビィエラにアルメリダと呼ばれた女。
その女はリビィエラとオウカに穏やかに語りかける。
「あなたたち……私たちは利害の一致した仲間のはずでしょう?……『目的』のために協力すると誓ったはずなのに一体何故戦っているのかしら?」
漆黒の瞳を二人に向け、女、アルメリダは問う。
「彼女が手を出してはいけないものに手を出したからよ」
答えるリビィエラ。
「私はそこの男が脱走を企だてていたから止めただけだ。どうしてもこの場にその男を留めておきたかったのだろう?小娘……私が言うのもなんだが恐ろしいものだな、女の嫉妬というのは」
ニヤッと笑いながらリビィエラを見るオウカ。
「黙りなさいーー……」
オウカの言葉に反応し、リビィエラの身体からまたも魔力な溢れ出す。
「やめなさいリビィエラ……これ以上仲間内での戦闘は認めないわ……オウカも、リビィエラをからかうのはやめなさい」
リビィエラとオウカを制するアルメリダ。
「分かった。すまなかったよ小娘、少し遊びに興が乗ってしまっただけなんだ。許せ」
オウカは刀を納めそう言った。
「今後二度とーーケイに近付かないで」
「ああ。約束しよう」
頷いて、オウカはその場を離れて行った。
それを見たアルメリダが、
「じゃあ私も部屋に戻るとするわ……リビィエラ、あなたが珍しくわがままを言うからこの城への滞在を許すけれど、管理はしっかりなさい」
そう言い残して、アルメリダも消えて行った。
「分かっているわ……」
小さくそう呟いて、リビィエラはケイへと向き直る。
そして笑顔を見せた。
苦しそうに。
「ごめんね、ケイ、ちょっとバタバタしてて……怪我はない……?」
優しく無理して笑うリビィエラの両肩を、ケイが掴む。
「そんなことどうだっていい!リビィエラ!ここはどこなんだ!アイツらは一体……?それに、どうしてあんなことを……!!」
訊きたいことが一斉にに口から流れ出して自分でも混乱した。
それでもケイは訊きたかった。訊かずにはいれなかった。
そして、今までの全てを否定してほしかった。
「そうだねーー……ケイには、話しておこうと思う。でもその前に、場所だけ変えようか」
そう言って歩き出したリビィエラの後を、今すぐ問いただしたい気持ちを抑え、ケイは付いて行った。




