オウカ・タチカワ4
「ぐぁっ!」
『緋花』をくらい、吹き飛ぶオウカ。
しかしすぐにオウカは立ち上がる。
「チ……」
ーー魔力の集中が足りなかったか……!
そう。今のケイの『緋花』は明らかに集中が足りない不完全な『緋花』だった。
だからオウカは立ち上がる。
ーーコイツを倒すには、中途半端な『緋花』じゃダメだ。
ーーさっきのような、カンペキに近い状態じゃないとーー……
再び拳に魔力を集めるケイ。
「ーー調子に乗るなよ小僧……!」
対して、殺気を剥き出しにするオウカ。
「『飛刃』」
三度見えざる斬撃を飛ばすオウカ。
「!」
ケイはそれをオウカの真横に飛び躱わした。しかし。
「飛ぶ先は視線の方角ーー私の真横だよなぁ」
笑い、オウカは真横に飛んで来たケイに強烈な蹴りを浴びせた。
「グゥ……!」
魔力のこもった蹴り。ケイも両腕に魔力を込め対応する。しかしそれでもオウカの蹴りは強烈で、吹き飛ばされてしまった。
ーーなんてパワー!!
空中を舞うケイ。
そんなケイに対し、
「刹那、鮮血、無常の刃。散れ……『飛刃』」
「……………」
オウカの飛刃が飛ぶ中ーーケイは拳に魔力を集める。
それを見たオウカは、
ーーまた飛刃を飛んで回避しつつ私に『緋花』を叩き込むつもりか。
ーーバカめ。『緋花』は確かに強烈だが、その分拳以外の箇所が無防備になるだろうが。
ーー飛んで来た瞬間、お前より速く攻撃を叩き込んでやる。
そうしてケイが自身の近くに飛んで来るのを待つオウカ。だがしかしーー……
「!?」
空間転移したのはケイではなくオウカ。
魔眼の能力によりケイの眼前にオウカが現れる。
そしてそれにより、自身で放った斬撃に刻まれるオウカ。
「グハッ!!」
ーーここで『呼瞬』の方の能力を……!!
直後、二人が地面に着地。そして同時にーー……
「しまっ……」
「『緋花』」
練り上げられたケイの緋花が、オウカに炸裂した。




