王女の元に
三人は王女の力を借りるべくリリアーナに会いに行くことに決めた。しかし、
「しかし、この件を王女、国に伝えて大丈夫なのか?相手は時間魔法の使い手、それも魔物の一部を取り込んでパワーアップしてんだろ?いくら相手が国に仇す逆賊とはいえ、あの過保護な王様は娘をそんな戦いに巻き込むのは許さないと思うぜ」
レノの言葉にネイが頷く。
「そうですね。しかし、『聖剣』の力を貸りるには王女の力が必要……あれは聖剣に選ばれた者のみ振るえる剣ですから」
「王女だけに話を通せばいいんじゃ?」
レミアが言う。
「それは難しいですね。王女には大量の護衛がついていますから……それに何より難しいのが……」
「セーレ・クロフォルトだな」
「セーレ・クロフォルト?」
「私たちと同じ守護三家の一角、クロフォルト家、その次女がセーレです。セーレは守護三家の血統魔法、『影魔法』で常に王女の影に潜んでいるんです」
レミアには心当たりがあった。
「……!あの女ね……!」
「あいつの堅物さは異常だからな。オレたちが王女を戦いに巻き込もうとしていると知ればオレたちにも牙を向けるだろうぜ」
「じゃあ、王女には『聖剣』だけ借りて、戦いに巻き込まないようにすれば……」
レノが言う。
「それも難しいな。セーレはそんな話信じないだろうし、王女には帰りも向こう側から空間を広げてもらわなければならないし、王女の性格的に、戦いに参加するだろうし……あの人は今回の件にだいぶ心を痛めてたからな」
「……!じゃあどうすれば……!」
叫ぶレミアに、ネイが、
「あまり良い作戦とはいえませんが、私に案があります」
そう言った。




