深夜の森の攻防15
「う……クハッ…ハァ、ハァ……」
吹き飛ばされた先で血を吐くリビィエラ。
ーー魔力を込めただけで、なんて一撃……あれが本物の『六翼印』……
地面に剣を差し、立ちあがろうとするリビィエラ。
そこに、レミアが飛んで来た。
「諦めなさい。あなたに勝機はもうないわ」
見下ろしながらそう言うレミアに、リビィエラは、
「ナメるなァアア!!」
斬りかかろうとするが、
「うぐッ……」
レミアがすぐに重力で縛りつける。
「このッ…!」
リビィエラはすぐに右眼の魔眼で重力を強制解除した。が、
レミアがすぐにリビィエラの前に移動。蹴りを放つ。
「くぁッ!」
蹴りを受けたリビィエラは吹き飛んだ。
しかしそれでもすぐに立ちあがろうとする。
「ハァ……ハァ……」
「……もう諦めなさい。リビィエラ……」
『諦めなさい』その言葉に、リビィエラの頭は、心は、真っ赤に染まる。
「諦めろ……?できるはじないでしょう……!もう少し……!もう少しなんだから……!!」
ーーそれを!こんな所で!!
『その方法はあまり使わないことをおすすめするわ』
リビィエラのある人物との会話が浮かぶ。
『過ぎた力は身を滅ぼす。でも……「目的」のためにどうしてもという時には使いなさい。あるんでしょう?悪魔になってでも達したい「目的」が』
ーーそう……人を殺してでも……生まれて初めてできた好きな人の手を振り解いてでも、達したい「目的」が、私にはある。だから。
「邪魔よレミア……!そこを退きなさい!!」
ーー私は悪魔になる。




