深夜の森の攻防14
「『六翼印』解放!」
レミアが魔力を解放すると、レミアの背中から銀色の美しい羽が六枚現れた。
魔女の証たる六枚の翼。
それを見たリビィエラが目を細める。
「『六翼印』……あなたは使いこなせないと思っていたわ」
「ええ……この強大過ぎる魔力に飲み込まれた過去の体験から、私も使いこなすのは無理だと思っていたわ……けれど」
レミアがケイを見る。
「ケイと一緒にいるためなら、私はこの過ぎた力さえ使いこなしてみせる……!」
「……こうなったかもしれないから、万が一にもあなたと戦うことがないよう、あなたを連続殺人の容疑者にみせかけてこの国を追い出そうとしたんだけどね……あなたからしたら少し魔女に優しいだけでこんな国、別に居たくもないだろうと思ったし」
「ええ。勝手に犯人にされるし、しつこい王女に追われるし、さっさとこんな国出ようとしたわ。でも、「そんなのダメだ」って、ケイが言ってくれたから」
「……ケイ、ケイ、ケイ……あなたは本当にそればかりね」
「ええ。それが今の私の全てなの。だから……」
レミアが一瞬でリビィエラの懐に飛び込む。
「ッ…!」
ーー速ッ……!?
そして思い切り拳をリビィエラの胴体にねじ込んだ。
「あぅ…!」
レミアの、『六翼印』による覚醒状態の一撃を受けたリビィエラは、自分の張った結界を突き破り吹き飛んだ。
「だから私たちの邪魔をするものは何ものでも許さない!!」
拳を握り締め。レミアはそう言った。




