深夜の森の攻防13
「ーーレミア!!」
叫びーー『加速』の能力を使いリビィエラがレミアに斬りかかる。
ーー速い…!
加速し斬りかかって来たリビィエラの剣を、レミアはなんとか受け止めた。
二人が剣を押し合う。
しばらく押し合い、離れて、再びリビィエラが攻撃を仕掛ける。
「アアアアアア!!」
『加速』の能力を使った剣撃。
その速さに、レミアは対処が追いつかず削られていく。
「くぅ……」
ーー『止める』能力は封じられる、『戻す』能力は見るに魔法の強制解除、自身の肉体の巻き戻しにしか使えないと見た。
ーーだから魔法ではなく剣での戦いなら、いけると思っていたけどーー……
「レミアッ!!」
豪速の剣がレミアの剣を砕き、そして胸を裂いた。
膝を着くレミア。
「レミア!!」
ケイがレミアの元に駆け出す。しかし。
「結界魔法発動」
リビィエラが結界魔法を発動、ケイは結界に阻まれレミアに近付けない。
「クッ……やめろリビィエラ!!」
「静かにしていて、ケイ……すぐに終わらせるから……」
リビィエラがレミアにトドメをさそうとした時、
レミアがケイに笑いかける。
「大丈夫よ、ケイ」
穏やかな、優しい笑顔。
その言葉にと表情に、リビィエラがイラだちを見せる。
「この状況で、ずいぶん余裕じゃない」
「……昔はね、ううん、今も、使うのが怖いの……また私が私じゃなくなるんじゃないかって」
「……?何の話……」
「でもね、今はそれ以上に、ケイを失うのが怖いの。だから……」
レミアの体から、膨大な量の魔力が溢れ出す。
「……!」
「だから好きな人を守るために、この力だって使いこなしてみせる!『六翼印』解放!!」
ケイを守るため、レミアは魔女と呼ばれる所以たる『六翼印』を解放した。




