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魔女の恋人  作者: さくら あきと
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深夜の森の攻防12


 レミアは空中からケイの隣りへと降りる。


 そして開花魔法『命渡し』を使い、ケイの傷を癒していく。


「……!レミア、この魔法は……」


 ケイの言わんとすることを察し、レミアが言う。


「いいのよ、ケイ。私の命は、あなたとともにありたいの。だから……」


「レミア……オレは……」


「今は喋らなくていいわ。そこで休んでいて。大丈夫。そこの女は私が捕まえるから」


 その言葉を聞き、リビィエラが口を開く。


「私を捕える……?ずいぶんと簡単に言うじゃない」


「口を閉じてなさい、リビィエラとやら……私は今、自分の愛する人を傷つけられてーー……すこぶる機嫌が悪いのよ……!」


 剥き出しになるレミアの魔力。


 レミアの体から、白銀の魔力が立ち昇る。


 大したものだと感じながら、リビィエラが気になったのは。


「愛する人……?」


「そうよ。それをよくも……よくもこんなに!!」


 怒りのまま、レミアが左腕を伸ばし重力魔法を発動。


「くっ…!」


 リビィエラを押さえつける。


「そのまま大人しくしていなさい……」


「……はい分かりましたなんて、言うわけないでしょ!!」


 リビィエラは右眼で時を戻す開花魔法を発動。


 レミアの重力魔法の拘束を解いた。


 ーー私の重力魔法を破った……いえ、今のは破ったというより強制的に解いたという感じね……


 ケイが声を飛ばす。


「気をつけろレミア!リビィエラは『時を操る』魔法を使う!加速したり動きを止めたり……そして開花魔法は時間の巻き戻しだ!」


「!……なるほど」


 ーーならさっきのはーー……時間を巻き戻して強制的に私の魔法を解いた感じかしら。


「丁度いいわ、『白銀の魔女』……あなたの魔力も頂く……!!」


「残念ね、あなたにはなにもあげないわ」


            ⭐︎


 先手必勝と、レミアが攻撃を仕掛けようとした時、


 上空から何かが降ってきて、レミアは足を止めた。


 降ってきたのは、


「……それが例の『略奪剣』ね……」


「そう。略奪剣『リージアス』……あなたを貫く剣よ」


 リビィエラは鳥の使い魔を飛ばし、『略奪剣』を回収させに行かせていた。


「それはかつて『略奪の魔女』アルメリダが使っていた剣……どうしてあなたがそんな物を持っているのかしら?」


「教える必要はないわ……」


「そう……で?剣があれば勝てるとでも?……笑わせないで!『閃剣』!」


 レミアは無数の剣を召喚。それをリビィエラに飛ばす。


「フッ!」


 リビィエラはそれらを叩き落としてみせた。


 それを見て、レミアが突進し、剣を振るう。


 リビィエラもまた前に出た。


 そこからは、剣の打ち合い。


 互いの剣が、火花を散らす。


 二人の剣の腕は、ほぼ互角。


 レミアが言う。


「やるじゃない」


「ーーそっちこそ。剣の腕には、自信があるんだけどーーね!」


 リビィエラは右眼の魔眼を使い、レミアの動きを止めた。


「……!」


 ーーこれが動きを止める能力……!


 ーーもらった!


 リビィエラが動きの止まったレミアの首めがけ剣を繰り出した。


「ーー重力解放!!」


「!!」


 次の瞬間、レミアはありったけの力で重力魔法を解放。


 すると、リビィエラの剣が地面に突き刺さった。


「一瞬なら魔法は使えるようね。これならあなたの『止める』魔法を封じられるわ」


「ッ…!」


 剣を打ち合いながらレミアは考える。


 ーーこれで動きを止める能力は対処できる。防がれるなら、『止める能力』は乱発しないでしょう。あとは『加速』と『巻き戻し』……


 剣の打ち合いの中、レミアの剣がリビィエラを捉える。


「クッ……」


 リビィエラはレミアから離れてすぐに巻き戻しの能力で傷を癒した。


「ふぅん……魔法の強制解除以外にもそんな使い方があるのね……でもそれだけね。だから私が勝つわ」

 

 レミアがリビィエラに剣の先を向ける。


「調子に乗らないで、勝つのは私よ…!」


 リビィエラは紅く光る右眼でレミアを睨みつけ、そして身体から紅色の魔力を放つ。

 








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