深夜の森の攻防3
「ーー……行きますよ」
紫色の雷を纏ったネイが、一瞬で仮面の女の懐に潜り込む。
勢いそのままに繰り出された腹部への拳。
仮面の女はその一撃を躱せず左腕で受けた。
「……!」
その拳は、速く重い。
「まだまだ!」
ネイは追撃の手を緩めず『紫電』を使った超スピードで仮面の女を攻撃。
最初の数撃はネイの思う様に攻撃が当たった。
しかし徐々に、仮面の女はネイの攻撃を見切りはじめ、躱し、そして剣を持たない左手でネイの攻撃をいなし始めた。
だけでなく、
「!」
ネイが拳を躱されると同時に、仮面の女の剣が、ネイに飛ぶ。
ネイは余裕をもってその剣を躱した。がーー……
ーー私の攻撃をもう見切りはじめた……?
ーーそれに最初の攻撃はモロに入ったのに、効いた様子がない……
両者共に、動きが止まる。
ネイが注意深く仮面の女ーーその不気味な仮面を
覗くと、
仮面に開いた右目が、怪しく、紅く光っていた。
「ーー魔眼……なるほど、どうりで攻撃を見切られるはずです……秘密はそれだけではなさそうですが……」
「………………」
仮面の女は、何も言わない。
「やはりお喋りは嫌いですか……まあいいでしょう……話はあなたを捕らえた後ゆっくり聞きますから……」
ネイが、魔力の出力を上げる。
「ーーいつぶりでしょうね……本気で行きます」
こうして、両者の攻防は激しさを増していく。




