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イバ・ルーゲラー2
「ケ…イ……」
すぐに傷を治療したケイだが、レミアの意識は混濁していた。
今受けた傷が深く、血が大量に出たのと、最近ろくに眠っていなかったのが今効いた。
今にも消えそうな意識の中、レミアがケイに訊く。
「ケイ…は…私のこと…愛してくれて…る?」
涙を浮かべ、弱々しくケイの袖を握るレミア。
そんなレミアを、ケイは優しく抱きしめる。
「ああ…!オレはレミアを、世界中の誰よりも愛している!!」
「よ…かった……」
それを聞いたレミアは、眠った。
「アハハハハッ!愛してる?その女を?あんまり笑わせないでほしいわね」
笑うイバーーケイはイバを睨み付ける。
その左眼は、紅く光った。
「……!まさかその眼は、魔眼ーー……」
刹那。ケイとは遠く離れた場所に居たはずのイバが、一瞬でケイの目の前に居た。
「……!?」
ケイが拳を握る。
そしてその拳に、ありったけの魔力と怒りを乗せて、イバを殴った。
「ベラッ!!」
その一撃は凄まじく、イバは派手に飛び、そして外壁に埋まった。
「レミアは最高に可愛い女の子だ。お前ごときがバカにするな……!!」




