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魔女の恋人  作者: さくら あきと
35/89

紅い髪の少女


 王都へ帰った二人はギルドへクエスト達成を伝え、報酬を受け取った。


 そしてギルドを出た二人。そこでレミアがケイを見る。


「ケイ。私は今から少しヤボ用があるから、先に帰っていてくれる?」


「ん?ああ。分かった」


「ありがとう。じゃあこれ」


 と、レミアが先程受け取った報酬をケイに渡す。


「え?これは」


「さっきの報酬。ゴブリンのボスを倒したのはケイだもの。受け取って」


「いや、結果的にはそうだけど、それは他にたくさんいたゴブリンをレミアが倒して、ボスを追い詰めたからでーー……」


「いいの。ほら、私多分帰りは遅くなるし、これでご飯を……それについでに王都を見て回ってみて、きっと面白いと思うわ。じゃあ」


「!レミア……」


 口早くに言い、お金を渡して、レミアは去って行った。


 ケイが寂しそうな顔をする。


 ーーレミア。オレは王都を見て回るならきみとが良いし、ご飯だってきみと食べたい……


 そう、口に出して言いたかったことを飲み込み、ケイはポツポツ歩き出した。




「ーーへぇ。流石王都、今まであんまり気にしてなかったけど、やっぱり広いな……」


 レミアに言われた通り、ケイは王都を散策していた。


 歩きながら、途中の店で買った食べ物を食べる。


「……美味い」


 たまたま買った品だったが、ケイの予想より美味しかった。


 ーー今度はレミアと買いにこよう。


 そう思い、しばらく歩いていると、


「ッ……」


 デカい音とともに、一人の女がズザッとケイの前に倒れてきた。


 紅い髪に、紅い瞳をした、とても可憐な少女。


 歳はケイやレミアと近い感じだ。


「大丈夫!?」


 倒れた彼女の元へケイは急いで駆け寄り、傷を癒す。


 ケイが傷を癒すと、少女はとても驚いた顔をした。


「……どうして……」


「?どうして…って、怪我をしているんだから手当するのは当然だろ、他に怪我は?」


 ケイが他に怪我がないか訊くと、前方から声がした。


「おいおい、お前、『あかの魔女』の子を庇うのか?」


 そこに立っていたのは、紫色の髪をした、心底不快そうにする男。


 ーー魔女ーー……


「怪我をしているのに、魔女かどうかなんて関係ない、それより、お前だろ、この子を傷付けたのは」


 怒りを見せるケイ。


 男はいやらしく笑う。


「だったら何だ、その女は、魔女の子の身分でこの守護三家の一族、ゲウ・ルーゲラーにぶつかってきたんだ、当然だろ」


「ぶつかった……だけ?それだけでこの子を吹き飛ばしたのか……!?」


「それだけだと?ああ、そうだな、一般市民ならもちろんオレもそんなマネしない。だが、魔女の子風情がこのオレにぶつかったんだ。当然のことだ」


 ケイの脳裏に、レミアが浮かぶ。


「……魔女、魔女、魔女……魔女であることがそんなに悪なのか!?」


 ケイの質問に、ルーゲラー真顔で答える。


「悪だ。特に『紅の魔女』の血を引く者など、この国に居ることすら不快だ。フッ。そうだな。この機会に、この国から追い出してやるか」


 そうニヤニヤと言い放ったルーゲラーに、ケイは駆け出し拳を振り上げた。


「テメェ……!」


「バカめ」


 しかし、ケイの拳は躱されてしまう。


「貴様、この守護三家のルーゲラーに手を上げるか!」


「関係あるか!」


 追撃に出るケイ。 


 魔力による身体能力の強化で退がるルーゲラーを追い詰める。


 そして間合いに入り、拳を当てられると確信した時ーー


「……!?」


 ケイ眼前に突然水の壁が現れケイは足を止めた。


 水の壁が消えると、ルーゲラーかなり離れた場所に立っていた。


「バカが、このゲウ・ルーゲラー逆らったことを後悔させてやる!」


「するかよ!」


 ーーぜってー殴る。


 ケイが全身から魔力を溢れさせた。




 










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