新たな情報
「さて……」
チッサを磔にしたレミアは、ゆっくりチッサに近付く。
「ヒィ!」
それを見たチッサは悲鳴を上げた。
「た、頼む、じょ、情報はやるから命だけは……!」
「殺す気なんてないわよ。そう。情報さえもらえればそれでいいの……近頃王都で行われている連続殺人事件の犯人、ソイツの情報をちょうだい」
「あ、ああ……噂じゃ、ソイツは深夜に現れて冒険者や王国守護部隊の魔法師部隊や騎士部隊の強い奴を選んで襲っているらしい……」
「わざわざ強い人間を選んで……?理由は?」
「ああ、なんでもソイツは殺した人間から、魔力を奪えるらしいんだ」
「……!魔力を……!」
「ああ。強力な魔力を持つ人間は強い……守護部隊でも精鋭ばかりがやられてるらしぜ……情報によると魔法師部隊のソコソッコ・ツェーもやられたらしいぜ……」
「ソコソッコ……王国守護部隊じゃそこそこ名の知れた魔法師ね……」
「ああ……今王サマはこの件に手を焼いてるだろうな……何せ犯人は神出鬼没。それに今は『剣帝』も『魔法王』もいないからな」
「そういえば、その二人は公務で国外に行った第一王女の護衛だったわね」
「ああ。王サマが可愛い娘のために最強を二人付けてやったんだとよ」
「なるほど……」
「で、犯人だがな、確かにアンタを見たって証言から『白銀の魔女』、アンタが疑われているってわけだ……何より王国守護部隊の、それも精鋭をやれる強さを持った奴なんて、そうはいねーからな……」
「……迷惑な話だわ……で、その迷惑な犯人、いつどこで出るか分からない?」
「分かったら王国守護部隊の人間が捕まえてるよ……奴らもヤッキだからな……」
「そう……ありがとう」
と、レミアはチッサを磔にしていた剣を消した。
そして小袋から金貨を親指で弾く。
「情報感謝するわ……ああ、それと今日私に会ったことは内密に……いい?」
再びレミアがチッサに圧をかける。
「あ、ああ。もちろんだ」
「ありがとう。さようなら」
こうしてレミアはチッサと別れ、宿に戻った。
宿に戻ると、ケイがスヤスヤと寝息を立てていた。
レミアはそんなケイに近付く。
ーーああ。ケイ、やっぱり寝顔も可愛いわ。
しばらくケイの寝顔を愛で、レミアも眠りについた。




