レミアの行動2
宿を出たレミアは、ギルドへとやって来た。
理由は例の連続殺人事件の犯人の情報を得るため。
冒険者にとって、情報は時に自分や仲間を守る武器。
そのため冒険者の中には情報通が少なからずいる。
そんな冒険者に会うために、レミアはギルドへ来た。
昼間は仕事の受付や、食堂となっているギルド。
しかし夜は冒険者や街の人たちの飲みの場となっている。
レミアはそんな夜のギルドへ入り、キョロキョロと辺りを見回す。すると。
「よぉ嬢ちゃん、誰か探してんのかい?」
後ろからそう声がして、レミアは振り返った。
「……ええ、そんなところよ」
振り返ったレミアの前には、スキンヘッドで左目に眼帯をしたムキムキの大男が立っていた。
ーーこの男、強いわね。
レミアは一瞬でその男が実力者だと悟る。
「誰を探してんだい?逆ナンだってんならこのイケてるオレがーー」
「それはないわ」
男の戯言を一蹴し、レミアが訊く。
「この中に、この国の情報に詳しい人間はいないかしら?少し聞きたいことがあるんだけれど」
男が顎に手を当てる。
「フッ、情報か。そいつは運が良い。アコを見な」
男が一人の男を指差す。
「アイツはチッサ・オットコー。この国じゃかなりの情報通だ。ひょっとしたら嬢ちゃんの知りてぇことも知ってるかもしれねぇ……ただ」
「ただ?」
「アイツはかなりねちっこくて金に汚ねぇ……情報を渡す代わりに無茶な要求をしてくるかもしれねぇ」
「なるほど……ありがとう助かったわ。大男さん」
「オレの名はテムル・ガード。Bランク冒険者だ」
ーーBランク冒険者……なるほど強いはずだわ。
「ありがとうテムル。今度何かお礼をするわ」
「!そうか?なら是非デート……」
「それは嫌」
「………………」
テムルの言葉をまた一蹴し、レミアはチッサの元に向かった。




