初クエスト6
「お……おお……」
スライム一匹一匹が合体し、超巨大スライムがケイの前に立ち塞がる。
「随分とまぁデカくなって……けど同時に魔石も合体してデカくなったな。これなら斬りやすいぜ!」
ケイが再び剣を構えると、スライムは再び変形し始めた。
ぐにゃぐにゃと形を変えるスライム。
そうして出来上がった形は、
「……人型かよ」
そう、スライムは変形し、人型になった。
ーーけど関係ない、狙うは胸にある魔石!
ケイは踏み込み、胸の魔石に斬りかかった。しかし。
「速ッ!」
ケイの斬撃を、スライムはひらりと躱した。
だけでなく、今度はスライムから超接近。スライムがケイの顔に拳を叩き込む。
「グッ……!」
拳を受けたケイは吹き飛ばされた。
「ケイ!」
レミアが心配し駆け寄ろうとするが、ケイが手でそれを制す。
「大丈夫だレミア。頼む、オレにやらせてくれ」
「ケイ……分かったわ」
ケイの意思を尊重し、レミアは止まった。
「ありがとう」
レミアに微笑み、ケイは再び剣を構えた。
ーーありがとう、レミア。
ーーそうだ、頑張れオレ!スライムぐらい、一人で倒してみせろ!
「フー……」
一度深呼吸し、ケイはまたスライムを見やる。
「スライムのくせに随分硬い拳だな」
ーーそうか、魔力で強化してやがるのか。
ーー今の攻撃は癒すまでもないとはいえ、何回も喰らいたくないな。
ーー早く倒す!先手必勝!!
「ーー行くぞッ!」
ケイは再びスライムに踏み込み、上段から剣を振り下ろす。
スライムはその一撃を避けた。が、ケイの攻撃は終わらない。
振り下ろした剣を、今度は跳ねさせ、胸を薙ぎにかかる。
ーーもらった!
確実に入ったと思った。
しかしスライムは、なんとそこから魔石だけを体の外に飛ばし、体だけを斬らせた。
「ーーな……」
飛び散ったスライムの肉片。
その肉片は一斉に魔石に向かい集まる。
そして再びスライムは人型へと形を変えた。
「クソッ!随分頭の良いスライムだな、だけどーー」
次は仕留めると誓うケイ。
そんなケイに、スライムは指で銃の形を作った。
「……!?」
そしてーースライムは指先に魔力を集中、自分の体の一部を弾とし、魔力と一緒に飛ばした。
「グッ……」
高速で放たれたスライムの一撃。その一発は、ケイの脇腹を捉えた。




