初クエスト5
「ケイ、これを」
スライムの前に立つケイに、レミアが剣を差し出す。
「ああ」
ーー重い……
ーーこれが武器の重さか。
ーー向こうの世界に居た時は、こんな物を持つことになるとは、魔物なんかと闘うことになるとは思わなかったな。でも。
ケイがスライムを見やる。
ーーオレはこの世界で生きるって決めた。だから。
ケイが魔力を溢れさせる。
ーー慣れろ。闘うこと!!
レミアと同じように、ケイがスライムに踏み込む。が、
「うぉあ!!」
魔力を纏ったケイは、その膨大な出力に自制が効かず、猛スピードであらぬ方向に突っ込んでしまった。
ケイは木に激突した。
「うぅ……」
それを見たレミアがすぐケイに駆け寄る。
「ケイ!大丈夫!?」
「あ、ああ……」
ケイは立ち上がり、治癒魔法で傷を癒した。
「大丈夫大丈夫。今ので加減は分かった。見ててくれ、レミア」
ケイは剣を構え、そしてもう一度踏み込み。
今度は暴走せず、見事にスライムの魔石を両断してみせた。
「!どう?レミア!」
「ええ。見事よ」
「やったぜ!」
笑うケイ。
ーーああ、ケイ。笑顔が素敵だわ。
レミアはホカホカした気持ちで、興奮気味のケイを見ていた。
「ん?」
ケイがスライムを倒してしばらくすると、ワラワラと数十匹のスライムが現れた。
「多……でも所詮雑魚ばっかだろ!全部斬ってーー」
そう、ケイが剣を構えると、
「え?」
数十匹のスライムは、一点に集まり、そして合体した。
ケイの目の前に、超巨大スライムが現れた。




