強くなるために
部屋に入り、一休みしたところで、ケイが口を開く。
「ーーレミア。オレ、強くなりたいんだ。でも方法が分からない。どうしたらいい?」
そう。ケイはあの洞窟のあった場所で強くなると誓った。だから。
「ーー強く……そうね……うん。まずは魔力の操作を覚えましょうか。ケイ、あなたは私のこと治癒魔法で癒してくれたわけだけど、その際魔力は意識した?」
「魔力?いや……」
「そう。なら無意識ね。たまにいるのよね、無意識に魔法を使うタイプ。ケイ。魔力というのは身体の内部にある力で、魔法師と呼ばれる魔法を使う者はその魔力を源に魔法を使うの。ケイはその魔力を無意識に使って治癒魔法を使っているのよ」
「ふむ。なるほど」
「だからまずは魔力の操作からいきましょう。ケイ、手を出して」
「ん」
言われた通り、ケイが腕を差し出す。
レミアはその手を握った。すると、
「おお?」
レミアの身体が白いオーラのようなものを帯び、それがレミアの手を伝い、ケイの中に流れ込んできた。
「これが魔力。ケイ、集中して、今の感覚を意識してみて」
「おう」
ケイは目を閉じ、集中する。
ーー今の感覚は……
レミアの魔力を感じて、思い出した。
ケイが治癒魔法を使う際、ほんの少しだが、あの感覚があった。
ーー思い出せ、あの感覚を……!
ケイの身体がほんの少し、熱くなる。
「ケイ、魔力を意識できたら、次はその感覚を強く、大きくして、身体の外に出すイメージを」
「むむっ……」
レミアのアドバイス通りにするケイ。すると、
「おお……!?」
ケイの身体から、先程のレミアと同じように魔力が出た。
「ーーふふ。さすがケイ。もう魔力を出せたわね」
レミアはそう笑った。




