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王都到着
「着いたわ。ここがアルストロメリア王国の王都よ」
「おお。着いたんだ」
あの洞窟からアルストロメリア王国まで二日。
さらに国に着いてから中心部の王都まで半日。
ケイとレミアは、王都に着いた。
ーー王都までの道のりは長かったけど、レミアと一緒だったから全然苦じゃなかったな。
ケイはそう思い、レミアを見た。
そのレミアは、黒いローブを身に纏い、黒いフードで顔を隠していて、顔がよく見えない。
アルストロメリア王国に入ってから、ずっとこの格好である。
「……なぁレミア。そのフード、本当にいる?」
「ずっと言っているでしょう?私は顔を見せるわけにはいかないの……そんなに私を騎士団に差し出したいの?」
「いや、そんなわけないけどさ、正直レミアの綺麗な顔が見れないのは辛い」
ケイが言うと、レミアは、
「バ、バカなこと言ってないで宿屋に向かうわよ!冒険者になるための登録は明日!」
と、照れて行ってしまった。
「あ、待てよ、レミア」
慌てて、ケイもレミアの後を追った。




