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第3話 初クエスト

 クエストに出発した一行。

 隣町の《カジカ村》というところでゴブリンの被害が出つつある。被害が拡大する前にゴブリンをある程度討伐するというのが今回のクエスト内容だ。


 「アキラちゃん大丈夫?まだまだ道のりは長いけど頑張ってね」

 「しんどくなったらいつでも休憩とるからな」


 (みんな優しい。こんなに優しい言葉をかけられたことなんて前のパーティではなかったことだ)

 「大丈夫です。皆さんこそ、喉渇いてませんか?ドリンクは沢山持ってきたので」

 

 道中コミュニケーションを取る面々。アキラがパーティに溶け込めるように配慮しているのだろう。


 「綺麗な川があるな。ここでお昼にしよう」


 前のパーティでは料理も担当していたアキラ。〈空間収納〉でみんなの椅子やテーブルをとりだす。

 ランチを作ろうと調理器具を取り出して調理にとりかかる。


 「さすが女の子だな~。気が利く上に料理も作れるのか。クエスト中に料理は新鮮だ」

 「隊長~。実のところ毎日携帯食料で飽き飽きしてたんだよ」

 「ホントだよ。てか、何で前のパーティのやつらは追い出したんだ?どうかしてるだろ」


 アキラはちょっと照れくさかったがここに加入できたことを幸せに感じていた。


 ドスイノシシのオリーブ焼きとワイバーンの卵のスープ。デカトマトのサラダにホットエナジードリンクをテーブルに並べる。


 「上手い!上手いよこの料理!」

 「こんな美味しい料理初めて食べたわ」

 「いくらでもいけるぞ。昼間からこんな贅沢していいのだろうか」

 「なんだか力がみなぎってきた気がする」

 「それは言いすぎだろ、レイモンド」とモーリスが突っ込みを入れる。


 料理は大盛況のようだった。


 

 「どうやらあそこのようだな……」とガイルが呟く。


 ゴブリンの住みかのような所を発見。

 作戦はこうだ。

 隊長のガイルが剣で切り込んでいき、レイモンドの大ハンマーで援護。モーリスのパワーアックスでとどめをさす。最後にアキラがゴブリンの部位を回収。


 「いくぞーお前ら~」

 「かかれーーー!!」

 

 作戦通りゴブリンを次々となぎ倒す。レイモンドとモーリスもゴブリンどもを蹴散らしていく。20匹はいただろうゴブリンどもが3人の手にかかりものの30分ほどで一掃された。アキラも後をついて行きゴブリンを回収していく。


 「今日はやけに体が軽いなー」

 「俺もなんだか調子が良いんだ」

 「俺なんか全然疲れてないぜ。まだまだいけるぞ」


 3人の勢いに終始圧倒されながらも、無事クエストを成功させギルドに帰還。


 「確かにゴブリンの討伐を確認しました。こちらが報酬の8000Gと出来高分(インセンティブ)の追加5000Gです」

 受付嬢から報酬を受けとる。


 「なー、隊長。今日はその金でアキラの歓迎会やらねーか?」 レイモンドがガイルに問いかける。


 「お前にしちゃあ、なかなか良いこと言うじゃねーか」

 「俺がそれを言おうと思ってたのに」と先を越されたとモーリスが悔しがる。


 アキラの歓迎会をする為に一行はギルド内にある酒場のフロアーに向かった。

 第3話を読んでいただきありがとうございます。

 可能な限り、毎日投稿していけたらなと考えています。


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