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第29話 バジシエロ③

 アキラは左手でヨハンを右手でらラザフォードに《回復(ヒール)》をかける。


 「ヨハン君、このまま聞いてくれ。我々もそろそろ限界に近づいてきている。最後に奇襲をかけよう。まずは私が(おとり)になる。その隙に攻撃をしかけてくれ」


 ヨハンとラザフォードは二手に分かれる。アキラもヨハンの後を追うようにしてついていく。


 「シャアァアア」


 バジシエロは波状攻撃の落雷を放つ。

 《雷の布(ライジングヴェール)》の効果で落雷を限りなく無力化。


 「効かん、効かん、効かーん。もう一発くれてやろう。

覇道の一撃(オーバーキル)》」


 バジシエロの左腕に渾身の一撃を放つ。


 「今だ!《無限の斬撃(ゼロスラッシュ)》」

 

 ヨハンは最後の力を振り絞り全力を出し切る。

 ラザフォードも一緒に追撃の一撃。


 「これで決まってくれー!!!」


 バジシエロもかなり動きが鈍くなってきている。ダメージの蓄積と両者の攻撃がかなり効いているのだろう。


 (バジシエロ)もしぶとく体を回転させ、ヨハンとラザフォードをふき飛ばす。


 「まだ体力が残っているのか……」

 「後一発だ……後一発なのだ。ここまで追い詰めたのに」


 足元がおぼつかないラザフォードにとどめを刺そうとしているのだろうか。腕をバンバンと地面に叩きつけ、地響きが鳴り響く。


 「させるかっ」


 聖剣ジャンヌをぶつけるがごとく、ヨハンは懸命に投げ入れる。背中に当たるがそれも虚しく地表でカランカランっと音が鳴る。


 「シャアアアアァァァ!!!」


 ヨハンの聖剣に反応したのか威嚇する。大声を叫びながらヨハンとアキラの方に徐々に近づいていくバジシエロ。


 「アキラすまない。このままでは俺たちは全滅するだろう。最後に聞いてほしい」


 「え?嘘だよね!?またみんなで〈満足な家(サティスハウス)〉に帰ろうよ」


 それは出来ないとばかりにヨハンは首を横に振る。そして、アキラの頬に手をあてる。


 「あのとき俺たちについてきてくれて嬉しかった。誰かをこんなに(いと)おしいと思ったのは生まれて初めてだった。大好きだよ、アキラ」


 ヨハンはアキラにキスをすると敵の前に立ち塞がる。


 「アキラ、お前だけでも逃げろ……おい怪物!!この先を通りたければ、俺を倒してからいくんだな」


 言葉を理解したのかは分からないがヨハンに突進するように急加速していく。


 「そんな……嫌だよヨハン。私を置いていかないでよ」


 泣き崩れるアキラ。涙で視界がボヤけるなか、腰に着けていたヘルドラゴンの包丁【ヘルナイフ】が《度重なる光(オーバーレイ)》によって光輝いていた。


 「私から大切な人を奪わないで!!」


 アキラは無我夢中で突進してくるバジシエロに【ヘルナイフ】を投げ入れていた。(こう)不幸(ふこう)かバジシエロの三日月型の傷の部分にぶっ刺さる。


 「ギャアアアアァァァアアアァァアアアア!!!!」


 突進の勢いと合わさってかなりクリティカルした様子でのたうち回る。


 「ギャアアアアアァァァァ………」


 しばらく暴れ回っていたが次第に動かなくなってしまった。

 陰から様子を伺っていたティナが颯爽と現れてバジシエロの生死を確認。


 「報告します。バジシエロの討伐を確認!これにてクエストクリアです。それと救護部隊の応援を依頼しました」


 しばらく姿が見えなくなっていたティナだったが、どうやら救護部隊を呼びにいっていたようだ。

 負傷者に応急処置を施し、一旦ギルドに運ぶこととなった。


 「最後はアキラに助けられてしまったな」

 「見事だったぞ、アキラ君」

 

 どうやって倒したか記憶が定かではなかったが、スキルでしっかりバジシエロを回収。一度全員ギルドに帰還することになった。


 物語も佳境に進んでまいりました。

 最後まで応援よろしくお願いします。

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