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第27話 バジシエロ①

 「シャアァァアアア」

 完全に臨戦態勢になるバジシエロ。


 「ちょっと何〜あの2人。超ダサいんですけどぉ〜」

 【運命の雫(デステニースター)】のルーナは右手で持っていたバトンをクルクルと回しながら、ワンパンでのされた2人を眺めながら強烈な一言を浴びせる。


 ルーナ愛用の武器である《運命の(デステニー)バトン》。先にはシンボルの大きな星が備え付き光輝いている。


 「ね〜ヨハン様。ウチら2人でやっちゃお〜」


 首をフルフルと横に振る。


 「敵はそう簡単な相手じゃない。アレクはともかく、あのバルボッサまでもが一撃でやられたんだ。ここは全員で協力して距離を保ちながら討伐していこう」


 ルーナは少しだけムっとした表情はしたもののヨハンの意見を聞き入れ敵と程良い距離を保つことに。


 「皆のものっ!総攻撃だ!また空に飛ばれては至極厄介極まりない。敵を囲んで総攻撃を仕掛けるぞ!」


 ラザフォードが全員に号令をかける。

 

 エリシアはヨハンとボルグに〈度重なる光(オーバーレイ)〉で付与する。


 「《光の斬撃(レイスラッシュ)》」

 「《螺旋砲光(スパイラルキャノン)》」


 距離を保ち遠距離攻撃。


 「ルーナもいっちゃうよ〜。《エーリアル1st(ファースト)》」


 クルクルとバトンを回し、バジシエロ目掛けて遠投。頭部に直撃し、バトンの勢いは止まることなくルーナに戻っていく。

 バトンをキャッチすると共に、先に付いている星は黄色く発光。


 「ハッハッハ。みんなやるではないか。我らも負けてはいられないな。皆のものサポートを頼む」

 

 ラザフォードは自身の持つ《魔剣バハムート》に手をかざすとカオスの面々はラザフォードを中心とし、バジシエロに突撃。


 「ハッハッハー。これでも食らうといい。

 【馬鹿げた一撃(ドンクブロウ)】」


 バジシエロの腹部に強烈な一撃を放つ。


 「ギャァァァアアアアア!!!」


 総攻撃に怒り狂うバジシエロ。


 「シャアアァァァアアア!!!」


 黒みがかった空が突然白く発光。落雷の雨がバジシエロの周辺から外に広がりをみせていく。


 「あれはまずい。エリシアー!」


 「ほんと人使いが荒いわね【雷の布(ライジングヴェール)】」


 エリシアの付与(エンチャント)の出来る範囲も限られている為、近くにいたヨハン、ボルグ、アキラ、ルーナの防具へなんとか付与(エンチャント)する。


 「くるぞっ、防御に備えろ」

 

 無数に降り注ぐ落雷が冒険者たちを襲う。


 「ぐあああぁぁーー」


 ラザフォードによって守られていた伝令のティナが皆に伝達を行う。


 「ラザフォード隊長〜、ヨハン副隊長〜報告します!!今の攻撃で【混沌を制するもの(カオスストラグル)】の2名が倒されました。それに伴い、(わたくし)ティナも安全圏へと避難したいと思います」


 先程までとは打って変わり、9名いた編成部隊も活動可能な人員は残り6名となっていた。


 

 「ヤダ〜超ウケるんですけど〜」

 ルーナが大笑いしていた。


 「ちょっとヨハンっ。あなたはいつも突然。あんな大勢を同時になんて初めてだったんだから」


 息を切らせながらエリシアはヨハンに物申していた。


 「苦労をかける。アキラ、悪いがエリシアも回復してやってくれ」


 エリシアの背中に手をかざし回復魔法かけるアキラ。


 「お前たち、俺の側からなるべく離れるなよ。(バジシエロ)の一撃は想像以上に強力のようだ。ラザフォード隊長とルーナと上手く連携し、必ず討伐してみんなで帰ろう」


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