第26話 アレクの猛攻
長らくお待たせしました。
明日からゴールデンウィークということで
しばらくの間連載再開いたします。
特別選抜部隊は〈終焉の地〉に訪れていた。
編成チームの隊長を務めるラザフォードが口を開く。
「この辺は瘴気が濃い代わりに荒地と化していて、奴と戦うにはすぐれているだろう。
その中でもこの先にある〈覇者の頂〉は標高が高い。そこで迎え撃とう」
「けっ」と言わんばかりにアレクは我先にと歩を進める。
「ちょっとボク〜!?ラザフォード隊長が有難い話しをしてるでしょ〜」
【混沌を制するもの】が1人〈伝令のティナ〉がアレクに物申す。
「いいんだティナ君。ここは彼の好きにさせてやろう」
不服そうな表情を見せるティナとは別にアレクはどんどん進んで行く。
地面がモゾモゾっと変異する。
「みんな武器を構えろっ!何か来るぞ」
ラザフォードが声を荒げる。
何体ものアンデッドゾンビが地面から無数に湧きでてくる。
「おいバルボッサ。戦う準備は出来てるよな」
待ってましたとばかりにアレクは懐の獲物を抜く。バルボッサも大きな斧を頭上でクルクルと回転させてから構える姿勢をとる。
「おらおらおらーっ」
「うおおおぉぉおー」
アレクとバルボッサは次々とアンデッドゾンビをなぎ倒す。
「ウォーミングアップってか!?ようやくこのヘルドラゴンブレードを試すことができる」
アレクは笑みを浮かべ、ブツブツと囁いてはアンデッドゾンビを切っていく。
「ねーヨハン。あの2人に手を貸さなくて大丈夫なの?」
「別に構わないだろ。なんだかやる気満々のようだし体力は温存しておこう」
ようやく試し切りも出来て気分が良くなるアレク。
「おいバルボッサ。この武器と防具は最高だぞ。それになぜだか今日は以前のようなキレが戻っている」
「……それは俺も感じていた。今日はやけに体が軽い。……それにパワーもみなぎるようだ」
一度は武器を構えていたラザフォードもいつの間にか仕舞い込んでいた。
「ハッハッハ。奴らやるではないか」
「隊長〜笑い事じゃないですよ〜。ティナは悔しいです」
無限に現れるアンデッドゾンビを倒し続け、気付けば〈覇者の頂〉付近に到着していた。
「ラザフォード隊長とヨハン副隊長さんよ〜。精々、俺たちの足をひっぱらないようにして下さいね」
すっかりイキり散らすアレク。ティナはブチ切れる寸前だったが他の〈カオス〉の隊員達に制止される。
「シャアァァァァアアアアアア!!!」
突然、上空からモンスターの叫び声がこだまする。
「おうおう、ようやく本日のメインディッシュがおいでなすったね」
バジシエロが強烈な威圧感と共に上空から舞い降りる。禍々しい顔に両翼を大きく広げ、鋭く尖った鉤爪でさらに恐ろしさを際立てていた。心なしか辺一面は暗くなり、先ほどまで大量にいたアンデッドゾンビも姿を消した。
首をコキコキと音を鳴らしアレクは武器を構える。
「遅れをとるなよバルボッサ。……いくぞーっ!!」
アレクとバルボッサを敵と認識したのか、バジシエロの目が殺気を帯びていた。
「うおりゃあああぁぁ」
「うおおおぉぉぉおお」
アレクはヘルドラゴンソードで切りかかる。バルボッサは大きな斧を頭上で回転させてから、縦に切りかかる。
「シャアアァァアア」
バジシエロは体を回転させてアレクとバルボッサを吹っ飛ばす。
「うわわわわぁああ」
伝令のティナが慌てて2人の生存の確認を急ぐ。
「隊長〜報告しますっ!!2人共、微かに息はしています」
「うむ、ヘルドラゴンの防具を着てるだけのことはあるな。皆のもの!!心してかかれ〜!!」
ヨハンがアキラに耳打ち。
「死なない程度に回復してやってくれ」
いきなり11人から9人で戦いを強いられることになった特別選抜部隊。
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