表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

23/31

第23話 ギルド緊急会議

 俺はこのギルドに勤めて早5年。今ではギルドマスターの補佐を務めるまでになったネグラヌだ。しかしこのギルドがここまで緊張に包まれたことなどかつて無かった。

 

 「ギルドマスター、それは本当なのですか?」


 ギルドの職員が集められ、緊急会議をしている真っ只中だった。


 「先日の嵐の夜、目撃者が何人かいたらしい。私もにわかには信じがたかった。だが、どうやら事実のようだ……」


 こんな緊迫した様子のギルドマスターは初めて見た。


 「8年前にジークらと共に迎撃することに成功こそしたが討伐することはできなかった。天空の(ヌシ)バジシエロ。再びまたやつが現れるとは……」


 「あ、あの~。そんなにバジなんとかっていうのはヤバイんですか?」


 エミリーは恐る恐る質問。


 「そうだな……当時、私自身も冒険者のはしくれだった。ジークを筆頭にS級に昇格したばかりの【混沌を制するもの(カオスストラグル)】と共に討伐に向かった。やつはとんでもなく強かった。辺り一面は壊滅状態、迎撃はできたものの、ジークは大怪我をして引退を余儀なくされた」


 ギルドマスターのリチャードは特別緊急クエストの用紙作成と手紙の手配をエミリーに依頼。


 「特別緊急クエストの発令に伴い、魔物討伐に向けた特別部隊を編成しようと思う」


 「人選はどのようにお考えで?」


 「S級である【混沌を制するもの(カオスストラグル)】と【永遠の満足エタニティサティスファクション】の計8名に【結合する絆(ユニティーフォース)】のバルボッサ、A級パーティ

運命の雫(デステニースター)】のリーダーであるルーナの2名を加え計10名」


 「おおー。それは心強い」

 思わず声が出てしまうネグラヌ。


 「さっそく、手配の準備を始めていきますね」

 

 「うむ。宜しく頼む」



 一方その頃、【永遠の満足エタニティサティスファクション】は加工屋に来ていた。

 あれから10日が過ぎ、ようやくアキラの包丁が完成したからだった。


 「おい、みんな見てみろ。ヘルドラゴンの武器と防具が並べられているぞ」


 そこには〈緊急入荷!!ヘルドラゴンシリーズ〉と書かれていて、いかにもゴージャスでブルジョワな素材でできた剣と防具が展示されていた。

 剣・・・・・・・・85,000G

 防具・・・・・・・85,000G

 セット価格・・・・150,000G

 

 「た、高~いっ!!」

 「それにしてもすごい出来栄えだな。これならアキラのヘルドラゴンの素材で作った包丁も期待大だな」


 「【永遠の満足エタニティサティスファクション】のみんなよく来たね。アキラの包丁はもちろん仕上がっているよ」


 加工屋の職人から少し大きめの木箱を手渡される。


 「おめでとうアキラ」

 メンバーたちに祝福されるアキラ。


 「開けてもいいかな?」

 「もちろん」


 鉤爪で出来た刃渡りに牙を使った柄を鱗で纏い、なんとも龍々(りゅうりゅう)しい包丁に仕上がっていた。


 「凄いっ!みんな本当にありがとう!!」


 みんな照れくさそうにしていたが、アキラの喜んだ顔を見てほっこりしていた。


 加工屋の職人は包丁を収納する鞘もアキラの体に合うようと作成してくれていた。


 「その包丁は腰に装着できるようにしてある。その他にも短剣として魔物退治にも役立つだろう。大切に使ってくれ」


 「素晴らしい包丁をありがとうございます。これからはこの包丁を使ってみんなの料理を作るよ」


 その夜はヘルドラゴンの包丁を使い魚を捌く。


 「なんて切れ味。凄いよこの包丁!」


 肉に野菜も切って切って切りまくって、とんでもない量の晩ご飯をこしらえてしまった。

 みんなが食べきるのに苦労したのは言うまでもない。


 

 翌朝、ギルドより特別緊急クエストの手紙が【満足な家(サティスハウス)】に届いた。

 最後まで読んでいただきありがとうございます。

 ブックマークしていただけると嬉しいです。


 少しでも面白いと感じられましたら

下の⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎で応援していただけると

執筆活動の励みになりますのでよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ