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「僕は」
君は雨の中だけで泣いていた その涙をもう拭うことが出来ない
君と僕を断ち切った戦争 お偉いさん達の正義のぶつかり合い
市民を駒に戦わせる 何故?生まれた国が違うだけなのに
テレビで見たんだ 自分に被害がないからと
戦争を『聖戦』と熱く語る人達を
どれだけ誰かの大切な人を殺し殺されるんだ?
楽しみながら撃って 当たると喜ぶ敵
僕等は避難が終わるまで戦う
僕が撃った銃弾で敵から生命の血が舞い目が光を失う
それが恐ろしかった 君は生きてる?
ある日避難民を逃がすため 僕は一人闘った
ほおを左腕を銃弾がかすめる 逃げたい 逃げたい
僕の右胸を銃弾が貫通した 膝を折り僕は倒れる
ただただ貫通したところが熱く 体が徐々に寒くなる
何とか首に下げていたペンダントを手に取り開く
そこには君が笑っている写真が
遠のく意識の中 僕は君の無事を願った
そして僕は戦争で命を失った