表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/93

俺と幼馴染の朝

 朝日の中、自室のベッドからムクリと起き上がった俺は、一度伸びをした後、立ち上がる。

 ベッドの中でいつまでも起き上がらない奴は、大抵は低血圧、又は意思の弱い奴だ。(暴論)


 あと5分?そんなグズグズしている間に、お前の彼女は間男に……(以下略)


 最近は、早起きの習慣が身に付き、目覚ましが鳴る前に起き上がる事が多い。


 朝、余裕をもって家を出ると、その一日は落ち着いて過ごすことができる……ような気がする。

 朝ご飯を食べ、歯を磨き、制服に着替えて髪をワックスで整えると、鏡に映る自分を見つめる。



(うむ。今日もバッチリだな)


 身嗜みを整える事は大切だ。えっ? 人間は外見じゃなくて内面が大事だと? 馬鹿を言うな!

 人間が他人を評価する場合、大抵は第一印象で決まってしまう。初頭効果というヤツだ。


 外見が冴えないという事は、それだけで間男達に舐められる危険性あるのだ。

 逆に、外見をそれなりに整えるだけで、その危険因子(ネトラレ・ファクター)を排除できるのなら、やらない手は無い。

 

(しかし……あれだな)


 鏡に映る自分を見て、つくづく思う。


 確かに、俺の顔面偏差値は平凡そのもの。モブ中のモブと言っていい造形だ。

 だが、眉を整えて、髪型を自分の輪郭に似合うものに変えれば、雰囲気だけはイケメンになれる。

 正統派のイケメン王子様にはなれなくても、まぁ、及第点だろう。




 家を出て、100mくらい歩くと、美織との待ち合わせ場所に着く。

 先に待ち合わせ場所に来ていた美織に軽く手を上げて挨拶する。


「おはよう。美織」


「あ……、おはよう。壮太」


 うむ。相変わらず美織は美少女だ。朝から絶対的美少女オーラを惜しみなく放っている。

 そんなオーラを放っていたら、先程すれ違った七三分けサラリーマンあたりに……(以下略)


「最近、壮太さ。なんか、その……ちょっと、かっこよ……変わったよね」


「そうか?」


「うん。ワックス付けてるし……中学の頃までは、髪型とか興味なかったじゃん」


「まぁな。人は変わるものさ。……いや、変わってしまうんだ……(NTRヒロイン達のように)」


 遠い目をしながら、哀愁漂う台詞を吐くと、美織は何故か俯いた。

 そして、何かを決心したようにガバっと顔を上げると、こちらを見据えて口を開いた。


「穴山くんとは、何もないからね。私は変わってないから……」


 不安そうに見つめる瞳を見つめ返し、俺は美織の頭に手を添える。


「解ってるよ。美織」


「壮太……」


 瞳を潤ませて微笑んだ美織を見て思う。


(なんて寝取られヒロインっぽい台詞なんだろう……。美織のネトラレリスク偏差値を再計算せねば!)

5話で全然、終わりませんでした!ごめんなさい。

もう少しお付き合い下さい……。


プロットがスカスカで当てにならない。泣

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 完全なる認識のすれ違いw 私は変わってないから=クイーン・オブ・ネトラ
[良い点] >「穴山くんとは、何もないからね。私は変わってないから……。」 >「解ってるよ。美織。」 >「壮太……。」 >美織のネトラレリスク偏差値を再計算せねば。 ああ~いい塩梅に歯車が狂ってるぞ…
[一言] > なんて寝取られヒロインっぽい台詞なんだろう……。 確かに信じられないくらいそれっぽい…動悸息切れが…。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ