棒付きキャンディーの甘さ
どうもみなさま。前回から時間がたってしまって申し訳ないです。文構成考えるのが楽しくて数回書き直してました。
楽しく読んでくれたら嬉しいです。
その声は梁の上に座っている人からの声で間違いなさそうだった。
「悪いんだけど、何の話?それは僕達じゃないと思うから帰らせてもらうぞ。」
「えっとねぇ…“スイッチ”貰いに来るはずの人達は、2人組でアサギとフタアイって子なんだけど、お2人さんとも知らない?」
二藍の足が止まる。つられて僕も止まる。肩が小さく震えていた。
「……その反応知ってるね?なんでもいいから、その2人について教えて貰ってもいい?」
「その2人に何をするつもりだ?」
「………スイッチをあげるだけだよ。」
「嫌だと言ったら?」
「言ってもらうことになるから大丈夫だよ。」
「………」
「…………………を…………………にスイッチ」
そう少女は呟いた。
ーーーパチン
何か、
切り替わった音がした
瞬きをした。生きているものとして当たり前の動作をした。少女がドアを塞ぐように居た。瞬きの間に少女は数メートル上の梁からここまで降りたのだ。
「だーからさ、教えてくれない?言ってくれないと少し手荒な方法になってしまうんだけど…」
………1歩後ろへ後ずさる、少女もまた1歩前へ出る。
足取り軽くこちらへ迫ってくる。
「軽く…なさないと帰してくれなさそうだね…」
二藍を背中で隠すように後ろにやる。
右足を半歩後ろ、両手を胸の前で構える。軽く握った拳が汗ばむ。
少女にとってはそれが意外だったらしく。
「んぁ…え、何キミあたしの相手してくれるの?んじゃ、ハンデとして手は出さんからね、先にかかっておいでよ。」
棒付きキャンディーを口に放り込み、両手をパーカーのポケットにしまってこちらを向き直す。どうやらほんとに手は出さないつもりらしい。
「なかなか煽り上手なことで?そんだけ言うならこっちから出させてもらうね。」
元々、軽くなすつもりではなかった、全力で少女を潰すつもりだった。
今、少女と僕の間合いは2歩ほど、踏み込めば拳が少女の顔に入る距離だ。なぜ少女がこんなにも余裕があるのかは分からない。見た感じは150cmないちっちゃい可愛らしい少女なのに。
何がともあれ、潰す。
拳を握り直す。少女の顔に標準を合わせて拳を。当たらない、空振り。言い変えると、少女の顔があったはずの所へ拳を突き出していた。
そこに少女は居ないのだ。
それに浅葱が気づいた直後、鈍い打撃音と共に浅葱の体はその場に崩れ落ちた。
「っと…んじゃ、お話聞かせてもらってもいいかなお嬢さん。」
棒付きキャンディーを口から取り出した少女は笑顔で話しかけにいくのだった。
拙い文章で自分でもしょんぼりしてますが、この書き方が好きで書かせてもらってます。文の書き方が左右して気持ち悪くなってたりします。首を長く待たせてしまうのですが、次話楽しみにして頂けるとうれしいです。