第148話「彼女を取るか、幼女を取るか」
新作
『数々の告白を振ってきた学校のマドンナに外堀を埋められました 』
を公開致しました!
学校のマドンナと偽カップルを演じていき、
次第にお互いを理解して中を深めるじれ甘ラブコメです(≧◇≦)
『お隣遊び』が大好きな方にも楽しんでもらえる要素がありますので、
是非是非よろしくお願いします♪
※140話分書き溜めてありますので、当分の間は毎日更新できそうです!
後書きの下のタイトル名をクリックして頂けると作品に飛べますので、
楽しんで頂けますと幸いです(≧▽≦)
『おにいちゃん、らーめんたべる……!』
日が沈み始めた時間帯。
これからシャーロットさんと有紗さんと共にスーパーへ買い物に行こうとしていると、エマちゃんが俺の服を引っ張ってアピールをしてきた。
よほどお昼に食べたラーメンを気に入ったようだ。
『だめだよ、エマ? お昼に食べたでしょ?』
しかし、シャーロットさんがそれを許してくれない。
彼女は栄養にも気を遣ってくれているので、偏った食事になることをよく思わないのだろう。
そしてエマちゃんも、シャーロットさんに言ったら絶対に駄目って言われるのがわかっているから、俺に言ってきたんだと思う。
おかげで、ウルウルとした縋るような瞳をエマちゃんから向けられてしまった。
『シャーロットさん、たまにはいいんじゃないかな? 今まで食べてこなかったんだし、ラーメンも今ではいろんな味があるから、エマちゃんにいろいろと食べさせてあげたいし』
エマちゃんに泣きつかれたら、抗うことなんてできない。
だから俺はエマちゃんの味方をし、シャーロットさんの説得にかかる。
だけど――。
『明人君に、私の手料理を食べて頂きたかったのですが……』
シャーロットさんからもかわいいことを言われてしまい、俺は板挟み状態になってしまった。
有紗さんは数歩後ろに下がり、俺の出方を窺ってくる。
声を発していないだけでこの場にはいた花音さんも、何も言わず俺の顔をジッと見つめてくる。
俺が決めろ、ということだろう。
――うん、ここで丸投げされるのが一番つらいんだが……。
『エマちゃん、ラーメン明日じゃ駄目かな……?』
健康のことも考慮し、エマちゃんに尋ねてみる。
しかし――
『…………』
――無言で、泣きそうな表情を向けられてしまった。
『……シャーロットさん、ごめん。明日はシャーロットさんにお願いするから、今日だけはエマちゃんにラーメンを食べさせてもらえないかな……?』
結局、エマちゃんの泣き顔に負けた俺は、シャーロットさんにそう頼むしかないのだった。
読んで頂きありがとうございます!
新連載の
『数々の告白を振ってきた学校のマドンナに外堀を埋められました 』
は、あとがき下のタイトル名をクリックでも作品ページに飛べますし、
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是非是非読んでみて頂けますと幸いです(#^^#)
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