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第146話「かわいい彼女」

『明人、ラーメンを食べに行きましょうか?』


 お昼になると、突然花音さんがそう提案をしてきた。

 それにより、俺の膝に座っているエマちゃんが、キョトンとした表情で俺の顔を見上げてくる。


『らーめんってなに?』


 どうやらエマちゃんはラーメンを知らないらしい。

 普段はシャーロットさんがご飯を作ってくれているので、外出する機会がなく、エマちゃんは食べることがなかったのだろう。


『う~ん……改めて説明すると、難しいかも。実際に食べに行ってみようか?』


 ラーメンという言葉を知らないエマちゃんに対し、この子が持つ知識でどう話したら伝わるのかわからなった俺は、実際に見せてみようと思った。

 それにラーメンも今ではいろいろな種類があるので、一概にこうと言えるものでもないし。


『どうしてラーメンなのですか?』


 シャーロットさんは単純に疑問だったんだろう。

 お昼をなぜラーメンにするのか、と花音さんに尋ねた。


『明人が一番好きな食べものだからですよ?』

『…………』


 何を思ったのか、シャーロットさんは無言で俺のほうをジッと見つめてくる。

 頬はいつの間にか膨らんでおり、拗ねたようにジト目をしていた。


『どうしたの……?』

『どうして、教えてくれなかったのですか……?』


 なるほど……どうやらシャーロットさんは、俺が自分の好物を教えていなかったことを拗ねているようだ。

 いや、というよりも、自分は知らなかったのに花音さんが知っていたから、そのことを気にしているのかもしれない。


『話す機会がなかったから……というか、シャーロットさんの料理がとてもおいしいから、外食しようとか思わなかったんだよ』


 これは、この場凌ぎの嘘ではない。

 本当にシャーロットさんの手料理はおいしいし、栄養バランスもいいので、彼女が作ってくれている限りわざわざ食べに出ようなど思わないのだ。


 そりゃあ、たまにラーメン食べたいな、という思いが一切なかったかと言ったら、もちろん食べたいと思うことはあったけれど、彼女の手料理と天秤に掛けたら彼女の手料理を食べたいとなる。

 それは多分、他の男子たちに聞いても同じことだろう。


 だから、わざわざラーメンの話題をすることがなかった。


『そうですか……。でも私は、好きな方の好きなものは知っておきたいです……』


 シャーロットさんはそういじらしいことを言ってくると、ソッと俺の服の袖を指で摘まんでくるのだった。


 もちろん、上目遣いでかわいいことを言われた俺は、彼女のかわいさにノックアウトされた。


ついに本日(2024/12/18)

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甘えん坊の幼女が滅茶苦茶かわいくて、

お隣に住む美少女留学生とじれ甘半同棲生活をする作品ですので、

是非是非よろしくお願いします!


原作(小説)7巻は2024/12/25に発売されますので、

そちらもよろしくお願いします…!!


これからも是非、楽しんで頂けますと幸いです♪


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