表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

143/147

第144話「幼女の選択」

『……?』


 どうしてそんなことを聞くんだろう?

 とでも思っているのか、エマちゃんは不思議そうに小首を傾げる。


『どうかな?』

『んっ! おにい――!』


 笑顔で尋ねると、エマちゃんは力強く頷いて俺だと答えようとする。


『…………』


 しかしその言葉は、途中で止まってしまった。


 黙り込んだエマちゃんは、チラッとシャーロットさんのほうを見る。

 そして、困ったように視線を彷徨わせ始めた。


 多分、これで俺の気持ちは伝わっただろう。


『答えられないよね?』

『……んっ』


 エマちゃんは小さくコクリッと頷いた。


 それもそうだろう。

 普段の態度を見ていると勘違いされるかもしれないが、多分エマちゃんにとって俺とシャーロットさんの好き具合はほとんど変わらない。

 ただ、物心ついた時から一緒にいて慣れている相手なのか、最近知り合ってよく構ってくれる相手なのかの違いだろう。


 身近であればあるほど、有難みは薄れてしまいやすいしな。


 ましてや、シャーロットさんはエマちゃんが立派に育つように、たまには注意をしたりもするので、それをしない俺のほうに甘えてきているだけだ。


 しかし心の中では、エマちゃんはシャーロットさんのことも大好きだ。

 それは本人も言っていたので、間違いはないだろう。


 だからこそ、選べないのだ。

 こういう比較の時、選ばれなかったほうを傷つけることになるというのは、賢いエマちゃんはわかっている。

 普通に考えて、好きな相手を傷つけたくはないだろう。


『意地悪な質問をしてごめんね?』


 俺は腕の中にいるエマちゃんの頭を優しく撫でる。


 本人に理解をしてもらうためとはいえ、困らせてしまったことはやはり胸が痛かった。


ついに、5月17日に

『迷子になっていた幼女を助けたら、お隣に住む美少女留学生が家に遊びに来るようになった件について』

のコミカライズが開始されます!!


ぺんたごん先生が描いてくださる漫画はとても最高ですので、

是非是非読んで頂けますと幸いです♪


ニコニコ漫画様の「まったりダッシュエックス」にて読むことができるそうです(*´▽`*)

アニメ化目指してこれからも頑張りますので、

応援をして頂けますと幸いです♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『新作です……!』
↓のタイトル名をクリックしてください

数々の告白を振ってきた学校のマドンナに外堀を埋められました

『数々の告白を振ってきた学校のマドンナに外堀を埋められました』5月23日1巻発売!!
  ★画像をクリックすると、集英社様のこの作品のページに飛びます★ 
数々1巻表紙
  ★画像をクリックすると、集英社様のこの作品のページに飛びます★  


『迷子になっていた幼女を助けたら、お隣に住む美少女留学生が家に遊びに来るようになった件について』8巻発売決定です!
  ★画像をクリックすると、集英社様のこの作品のページに飛びます★ 
お隣遊び6巻表紙絵
  ★画像をクリックすると、集英社様のこの作品のページに飛びます★  


『迷子になっていた幼女を助けたら、お隣に住む美少女留学生が家に遊びに来るようになった件について』コミック2巻発売中!!
  ★画像をクリックすると、集英社様のこの作品のページに飛びます★ 
お隣遊びコミック2巻表紙
  ★画像をクリックすると、集英社様のこの作品のページに飛びます★  

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ