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第133話「新居」

「――ここが、新しいお家ですか……」


 新しい家は、俺たちが住んでいたところから然程遠くなかった。

 というか、普通に歩いて行ける距離だ。


 だけど、家は思っていた以上に広い。

 さすがに豪邸というほどではないし、二階建ての建物だけど、思っていた横幅の1.5倍あった。


「お部屋も広いですからね。明人とシャーロットさんのお部屋にまずは行きましょう」


 花音さんは笑顔で案内をしてくれる。

 自分たちは既に来たことがあるから、俺とシャーロットさんの部屋を先に見せてくれるのだろう。

 中に入ると、玄関や廊下は普通の家と変わらない広さだった。

 その分、部屋が広いようだ。


「本当に、広いですね……」


 部屋は、キングサイズと呼ばれていた大きいベッドがあるにもかかわらず、十分すぎるほどの広さがあった。

 タンスや机、ソファなどの家具も入れてあるのに、まだまだスペースに余裕がある。


「いちゃつき放題でしょ?」

「別にスペースは関係ないと思いますが……」


 ニコッと笑みを向けてきた花音さんに、困ったように笑いながら返す。

 だけど、シャーロットさんは俺と別の捉え方をしたのか、顔を真っ赤に染めて両頬を手で押さえながら、何やら一人悶え始めた。

 どうしたんだろうか……?


「大人の同人誌を専門店の通販サイトで沢山買ってたし、想像力が豊かになってるね……」

「まぁよろしいではないですか。二人とも知識がないよりは、片方が知っていたほうがスムーズですよ」


 何やらソフィアさんがシャーロットさんを見ながら溜息を吐いたが、花音さんが楽しそうに笑いながらフォローをしている。

 いったいなんの話をしているのだろうか?


「元から日本文化に影響されて漫画やアニメが大好きなのは知ってたけど、いつからあぁいうのに手を出してるんだろ?」

「親として心配になるのはわかりますが、大丈夫ですよ。結局は明人が相手になるだけですし」


 うん、本当にいったいなんの話をしているのだろうか?

 花音さんが生暖かい目を向けてきたのが凄く気になる。


「――お嬢様の前で卑猥な姿を見せた場合、わかっていますよね?」


 そして、後ろに回り込んできた有紗さんに、何か冷たいものを首筋へと当てられる始末。


 今の間に、俺が悪かったことは一切ないと思うんだが……。


 これからの新居生活。

 きっと楽しいものではあるのだけど、なんだか不安が湧き上がってきた。


 俺、これからうまくこの人たちとやっていけるのだろうか……?

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