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二面性異世界交流記  作者: 羞月閉花
6/8

農業授業閲覧と2日目

農業授業閲覧

基礎

・農業の歴史


農業の歴史という部分に意識を向けると[再生しますか?]という表示が出てきた。同意するとメニュー内の画面が切り替わり大学の講義のような授業が始まった。オンライン授業のような形式ではあるがこちらから質問は行うことは出来ないらしい。時間は60分で飛ばしてみたりもう一度巻き戻してみるといったことも可能なようだ。とりあえずそのまま60分映像を見た。

内容は題名の通り農業の歴史についてであった。といっても内容は地球の農学の歴史といったほうがいいかもしれない。宗教と科学の分離に始まり三圃式農業やノーフォーク式農業への移り変わりや利用について簡単にまとめられていた。基礎ということだけあって本当に障りの部分だけのみであった。

[農業の歴史の受講を完了しました]

すべて見終わると画面にそんな文字が表示された。さらに

[新たな授業が解放されました]

[スキル機能が解放されました]

[1スキルポイントを獲得しました]

と画面に次々に表示された。1つずつ確認してみよう。


農業授業閲覧

基礎

・農業の歴史

・土壌の基礎

・野菜の栽培基礎

・作物の栽培基礎

・果樹の栽培基礎

・家畜の生産基礎


見ることのできる授業が増えているようだ。さらにメニューにスキルの欄が増えている。スキルに意識を向けると


獲得可能スキル(使用可能ポイント1)

緑の手

植物診断

土壌診断

家畜診断


と出てきた。植物診断や家畜診断などはだいぶ対象がアバウトだが効果はどのようなものなのだろうか。緑の手はたしか植物を育てるのがうまい人をそう呼ぶはずだがスキルを獲得来ると植物を育てるのがうまくなるのだろうか?今1ポイントあるのだがどれかとってみようかな。

俺が緑の手に意識を向けると

[緑の手のスキルを獲得しますか?]

と聞かれた。同意するとスキルの欄に-緑の手Lv1-が追加された。レベル制なのか。どのくらい成長されられるのかわからないが、レベルが上がるほど効果が大きくなるのだろう。

そんなことをしていると眠くなってきたためとりあえずチートの確認は終えて今日は眠ることにした。


朝子供たちの声が聞こえてきて目が覚めた。窓から見える空はまだ完全な朝にはなっておらず少し寝足りないような気はしたがベッドから出て食卓へ向かった。

「おはようございます。」

キッチンでは子供たちが顔を洗いクルアさんは朝食の準備をしていた。

「ヨウタさんおはようございます。」

「ヨウタ兄ちゃんおはよう。」

俺も顔を洗って朝食の準備を手伝い全員で食卓を囲んだ。


「ヨウタさんは今日は何か予定は有りますか?」

「いえ、特には決まってないんですが。」

「では今日は午前中は私と子供たちで街を案内します。私は午後からは教会のお仕事があるのでヨウタさんが午後からどうするかはお昼を食べてから決めましょう。」

「わかりました。お願いします。」

朝食を食べ終わるとクルアさんと子供たちは出かける準備を始めた。俺も歯磨きをしたり服を着替えて準備をして家を出た。

「ではまずはそれぞれのお店を案内しますね。」

クルアさんはそう言って日用品や服、食料品のお店などを案内してくれた。

道中でお金について聞いてみた。この国ではお金はすべて硬貨であり銅貨、銀貨、金貨さらに大金貨があるそうだ。さらに一般的な仕事の月給は金貨15枚程度であるようだ。他にも物価の価値を聞いてみると金貨1枚で大体1万円ぐらいになると考えられる。

サリバール公国でのそれぞれの硬貨の価値は次の通りくらいになる。

銅貨 100円

銀貨 1,000円

金貨 10,000円

大金貨100,000円

昨日の夜「収納」の中にある効果を数えたところちょうど金貨100枚が入っていた。その他にも10枚ずつ銀貨と銅貨も入っていた。

日本円で約100万円であり結構な大金である。

一通り商店を見て回った後まずは日常的に使う服を数着買った。地球で売られていた化学繊維の服ではないが綿や羊毛などの服が売られていた。着心地は結構よく、何か地球とは異なる加工がしてあるようであった。


「では次はどこに行きますか?」

「この街には冒険者ギルドはありますか?」

「はい、ありますよ。」

「わかりました。では冒険者ギルドに行きましょう。」

「やったー。冒険者ギルドだー!」

どうやらアルクは冒険者ギルドが好きらしい。

「俺将来冒険者になりたいんだ。」

「へーそうなのか。冒険者はどんなことをしているんだ?」

「えーとね、冒険者は街の中で手伝いをしたり、モンスターを倒したり、薬草を集めてきたりするんだ。」

「なるほど。」

「そうですね。冒険者の方々はそう言った活動を主にしていますね。ヨウタさんは冒険者になられるのですか?」

「いえ、決めたわけではないんですが、僕の元いた地球にはこちらの世界のような冒険者という方々はいなかったので気になったんです。」

「そうなんですね。冒険者の方々は少し粗雑なところはありますが勇敢な方々が多くて頼りになりますよ。私たちも教会で薬草を育てているのですが、教会にないような薬草の採集を頼むことがありますね。」

そんな話をしていると少し大きめの建物が見えてきた。

「あれが冒険者ギルドです。」


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